vRealize Operations(vROps)では、VMware vRealize Ping を設定できます。今回は、vROps で Ping による死活監視のメトリックを収集してみます。
以前は VMware vRealize Ping と表現されていたのですが、最近の vROps では、ただ「ping」と表記されるようになりました。
今回の内容です。
今回の環境
今回は、vROps 8.6.2 を使用します。事前に OVA ファイルをデプロイして、初期セットアップを済ませてあります。
OVA ファイルは、下記を利用しています。
- vRealize-Operations-Manager-Appliance-8.6.2.19081814_OVF10.ova
Ping アダプタの有効化と設定
「データソース」→「統合」→「リポジトリ」タブを開きます。
「ping」でフィルタリングすると、ping の Management Pack が見つかります。
「有効化」をクリックすると「ping」Management Pack の有効化を確認する画面が表示されるので「はい」をクリックします。
少し待つと Management Pack が有効化されて、ping アイコンに色が付きます。
「アカウントの追加」をクリックします。
Ping の実行対象を設定します。今回は下記のように入力します。
- 名前: ping-account-0010
- 接続情報 → 一意の名前: ping-0010
- 接続情報 → アドレス リスト: 192.168.10.0/24
画面を下にスクロールすると詳細設定ができますが、今回はデフォルトのまま「追加」をクリックします。
少し待つと、「アカウント」タブに設定したアカウント(ping-account-0010)が表示され、最終的にステータスが「OK」になります。
「Ping の概要」ダッシュボードの確認
vROps で「Ping の概要」ダッシュボードが利用できるようになります。
ダッシュボードは、「可視化」→「ダッシュボード」→「可用性」→「Ping の概要」を開くと表示されます。
設定直後はメトリックなどの情報が表示されませんが・・・
しばらく情報収集を待つと、下記のように情報が表示されるようになります。
「Ping ターゲット (非 vSphere)」ウィジェットで IP アドレスの行をクリックすると、ping のメトリック(主に、遅延とパケット ロスの情報)が確認できます。
IP アドレスごとのメトリックの確認
vROos の検索ウインドウでは、IP アドレスを検索できます。ping のメトリックを確認したい IP アドレスを入力すると、候補が表示されます。
Ping の様子を確認したい IP アドレスを選択すると、IP アドレスごとの画面に遷移できます。
そして、Ping の遅延やパケットロスのメトリックを確認できます。
下記のグラフでは、Ping 遅延の最大値と平均値を重ねて表示してみました。
以上、vROps での Ping メトリック確認でした。