VMware Cloud Director の小規模なラボ環境を構築します。今回は、VCD でのテナントにあたる「組織」と、組織 VDC を作成します。
前回の内容はこちら。
全体の流れはこちら。
今回の内容です。
今回の範囲は、下記の赤枠のあたりです。
1. 組織の作成
VCD のクラウド ポータルで、「リソース」→「クラウド リソース」→「組織」を開き、「新規」をクリックします。
「新しい組織」画面が表示されるので、作成する組織の名前を入力して「作成」をクリックします。
- 組織名: demo-org-01
- 組織の完全な名前: Demo Org 01
これで「組織」が作成されました。
2. 組織 VDC の作成
VCD のクラウド ポータルで、「リソース」→「クラウド リソース」→「組織 VDC」を開き、「新規」をクリックします。
作成する組織 VDC の名前を入力して、「次へ」をクリックします。
- 名前: org-vdc-01
組織 VDC を作成する「組織」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 組織: demo-org-01
プロバイダ VDC を選択して、「次へ」をクリックします。
- プロバイダ VDC: provider-vdc-01
割り当てモデルを選択して、「次へ」をクリックします。
- 割り当てモデル: 従量課金制
「従量課金制」割り当てモデルでのリソース制御については、ひとまずデフォルトのまま「次へ」をクリックします。
ストレージ ポリシーでは、下記を入力して「次へ」をクリックします。
- ストレージ ポリシー: sp-local-vmfs のチェックを ON
- シン プロビジョニング: ON
- 高速プロビジョニング: ON
ネットワーク プールを選択して、「次へ」をクリックします。
- ネットワーク プール: overlay-nw-pool-01
「設定内容の確認」が表示されるので、「完了」をクリックします。
これで、組織 VDC が作成されました。
vSphere Client で確認すると、組織 VDC 名のリソース プールが作成されています。
仮想マシン フォルダは、組織と組織 VDC とで階層化されます。
3. 組織 管理者ユーザの作成
demo-org-01 組織に、管理者ユーザを作成してきます。
プロバイダ ポータルで「リソース」→「クラウド リソース」→「組織」を開きます。
そして、作成した組織「Demo Org 01」のとなりにあるリンクから、テナント ポータルを開きます。
「Demo Org 01」は、組織の名前が「demo-org-01」でなので、テナント ポータルの URL は、「/tenant/demo-org-01」 になります。
テナント ポータルで、「管理」→「アクセス コントロール」→「ユーザー」を開き、「新規」をクリックします。
「ユーザーの作成」画面が表示されるので、下記のように入力して「保存」をクリックします。
- ユーザー名: org-01-admin
- パスワード: VMware1!
- 使用可能なロール: Organization Administrator
これで、demo-org-01 組織の「Organization Administrator」ロールを持った、VCD ローカル ユーザが作成されました。
4. 組織 管理者ユーザでのテナント ポータルへのログイン
作成したユーザで、組織のテナント ポータルを利用するには、別の Web ブラウザやシークレット モードで、あらためてテナント ポータルの URL にアクセスします。
組織の名前が「demo-org-01」の場合、テナント ポータルの URL は下記になります。
テナント ポータルに、作成したユーザ(demo-org-01)でログインします。
そして、画面右上のアイコンをクリックすると、現在のユーザ情報が表示されます。
組織管理者のユーザとしてログインしていることが確認できます。
つづく。