VMware Cloud Foundation(VCF)5.1.1 では、Cloud Builder での SDDC デプロイ時のライセンスキー 入力をスキップして、評価モードで Management Domain を構築できるようになりました。
ドキュメントでは下記のあたりで、さりげなく説明されています。ちなみに、ドキュメントに記載がある「Keyless Licensing」というのは今回の機能とは別物で、もう使用されていない VCF+ むけの設定項目です。
今回の内容です。
- パラメーター ワークブック(Excel)の入力内容
- デプロイされた SDDC Manager の様子
- vSphere / vSAN の様子(vSphere Client)
- NSX の様子(NSX Manager)
パラメーター ワークブック(Excel)の入力内容
SDDC のデプロイ時に、Cloud Builder にアップロードするパラメータ ワークブック(vcf-ems-deployment-parameter.xlsx)では、「Deploy Parameters」シート →「License Keys」で、下記を選択しておきます。
- License Now: No
デプロイされた SDDC Manager の様子
今回は、Management Domain のみデプロイしてあります。SDDC のデプロイ(Bring-up)は、ふつうに成功しています。
Management Domain(この環境では vcf-m01)を開くと、エラーが表示されるので展開してみます。
ライセンス キーが入力されていないエラーが表示されています。vCenter / ESXi / vSAN のライセンス確認エラーが表示されていますが、実際には、通常の vCenter / ESXi インストール時と同様に、評価モードで利用できる状態になっています。
SDDC Manager の「管理」→「ライセンス」でも、ライセンス キーは空欄です。
将来的にライセンス キーを入手できたら、上記の画面に登録して、ワークロード ドメインの「アクション」→「ライセンスの更新」から、ライセンス キーを適用できます。
vSphere / vSAN の様子(vSphere Client)
vSphere / vSAN は、従来のインストール直後の状態と同様、60日間の評価ライセンスが適用された状態になっています。
vCenter Server
ESXi(ホスト)
vSAN
そして、NSX とも連携された状態になっています。
vSphere Distributed Switch(vDS)も、NSX スイッチになっています。
NSX の様子(NSX Manager)
NSX Manager には、NSX Data Center Enterprise Plus のライセンスが適用されます。そのため NSX 側の機能も、ひととおり評価できそうです。ただし、vSphere や vSAN の評価期間(60日)が終了すると、結局のところ仮想化基盤としては使えなくなります。
そして、vSphere Client 側でも確認できたとおり、vCenter Server(コンピュート マネージャ)と連携された状態になっています。
ESXi にも、NSX のモジュールをインストールして、トランスポート ノードとして準備された状態になっています。
Edge ノード / Edge クラスタは、通常の VCF 5.x での SDDC デプロイと同様、未作成の状態になっていますが、評価モード(ライセンス キーなしで Management Domain を作成した状態)でも作成可能です。
SDDC Manager からEdge クラスタを作成してみると・・・
成功しました。
以上、ライセンス キーなしでデプロイされた VCF 5.1.1 の様子でした。