VMware Cloud Foundation（VCF）5.2.1 の Management Workload Domain にデフォルトで作成される vSphere クラスタに、ESXi ホスト（5台目）を追加してみます。
今回の内容です。
- 今回の環境
- 1. ESXi ホストのコミッショニング
- 2. NSX Manager での IP アドレス プール拡張
- 3. vSphere クラスタへの ESXi ホスト追加
- 参考：ホスト追加前の検証エラーの例
- ESXi ホスト追加後の様子
今回の環境
VCF 5.2.1 の Management Workload Domain（vcf-m01）を展開してあります。ESXi ホストの台数は、デフォルトのまま 4ホストです。
1. ESXi ホストのコミッショニング
追加する ESXi ホストで、コミッショニングを実施しておきます。下記の投稿の、「3. ESXi ホストのコミッショニング」まで実施します。
2. NSX Manager での IP アドレス プール拡張
VCF のワークロード ドメインでは、NSX を使用する場合に ESXi ホストごとに TEP の IP アドレスが 2つ必要になります。
この環境では IP アドレス プールに余裕をもたせてなかったので、NSX Manager で IP アドレス プールの範囲を拡張しておきます。
NSX Manager で、「ネットワーク」タブ →「IP 管理」→「IP アドレス プール」→「IP アドレス プール」タブを開くと、Management Workload Domain の TEP 用 IP アドレス プールがあります。
- IP アドレス プール：vcf-m01-cl01-tep01
IP アドレス プールの先頭にあるボタン →「編集」を開きます。
サブネットの数字リンク（ここでは「1」）を開きます。
IP 範囲が設定されているので・・・
先頭のボタン →「編集」を開きます。
既存の IP 範囲を「x」ボタンでクリアして、あらたな IP アドレス範囲を入力して「追加」をクリックします。
- IP 範囲/ブロック：192.168.74.111-192.168.74.120（2 IP x 5 ESXi ホスト分 = 10 IP）
IP 範囲が拡張されたこと確認して、「適用」をクリックします。
「保存」をクリックします。
これで、IP アドレス プールの設定が変更されました。
3. vSphere クラスタへの ESXi ホスト追加
SDDC Manager で、vSphere クラスタに ESXi ホストを追加します。
「ワークロード ドメイン」→ ホスト追加するワークロード ドメイン（vcf-m01）を開きます。
「クラスタ」タブを開くと、4ホストの vSphere クラスタがあります。
クラスタの先頭にあるボタン →「ホストの追加」をクリックします。
追加ホストを選択して、「次へ」をクリックします。
- クラスタの拡張タイプ：L2 同型
- 追加するホスト（vcf-m01-esxi-05.c.go-lab.jp）を選択
スイッチ構成の画面が表示されるので、下にスクロールします。
vDS のアップリンクとホストの物理 NIC（vmnicN）のマッピングは、ここではデフォルトのまま「次へ」をクリックします。
この環境は評価モードで利用しているので、「後でライセンス」を選択します。
確認画面で「次へ」をクリックすると、処理が開始されます。
検証のステータスがすべて「成功」になったら、「完了」をクリックするとホストの追加処理が開始されます。
参考：ホスト追加前の検証エラーの例
vCenter Server が過負荷になっていると、ホスト追加前の検証で下記のようなエラーになることがあります。
Error occurred while running add host(s) to cluster validations due to: Failed to run guardrail validations of type ADD_HOST on resource 2fc6ba33-c22a-402e-82b5-b44b31cb8e2f
この場合は、vSphere クラスタでリソースを開けて（不要な仮想マシンを何台か停止して）vCenter を再起動すると、検証が成功することがあります。
下記のような KB もありますが、リソース不足などによる vCenter 不調の場合は、KB での対応を試すまえにリソースを開けるとよいと思います。（この環境では、KB での設定変更は実施せずに解消できました）
ESXi ホスト追加後の様子
タスクが完了すると、クラスタが 5ホストになります。
Management Workload Domain の「ホスト」タブにも 5台目のホストが表示され、ステータスが Active になっています。
vSphere Client でも、クラスタに ESXi ホストが追加されています。
以上、VCF 5.2.1 の vSphere クラスタに ESXi ホストを追加してみる話でした。
