VMware Cloud Foundation（VCF）5.2.1 の Aria Automation 8.18 で、Windows 仮想マシンを展開してみます。今回は、Windows Server 2022 仮想マシン テンプレートを作成します。
今回の内容です。
- 今回の環境
- 1. Windows Server 2022 仮想マシンの準備
- 2. Cloudbase-init のインストール
- 3. Cloudbase-init の設定ファイル編集
- 4. Sysprep の実行
- 5. OVF テンプレートの作成
今回の環境
下記の投稿にある手順で、Aria Automation に Quick Start によるプロジェクトを作成してあります。
1. Windows Server 2022 仮想マシンの準備
Aris Automation と連携させてある vCenter Server 配下で、下記の構成の仮想マシンを作成しておきます。
- Windows Server 2022（日本語版）をインストール
- Windows Server 2022 Datacenter（デスクトップ エクスペリエンス）
- Windows アップデートで最新の修正をインストール
- リモート デスクトップを有効化（ネットワーク レベル認証でリモート デスクトップを実行しているコンピューターからのみ接続を許可する：OFF）
- Microsoft Defender ファイアウォール：無効
- インターネット接続できるようにネットワーク設定（もしくは Cloudbase-init のインストーラを事前に入手してゲスト OS 内に配置しておく）
Windows のインストールが完了した仮想マシンでは、インストーラの ISO ファイルを切断して、仮想 CD/DVD ドライブの設定を変更しておきます。
- CD/DVD ドライブ 1
- クライアント デバイスを選択
- デバイス モードで「パススルー CD-ROM」を選択
2. Cloudbase-init のインストール
Windows 仮想マシンを展開する際に Cloud-init スクリプトを利用できるように、Cloudbase-init をインストールしておきます。
ドキュメントでは、下記のあたりが参考になります。
- vSphere 向けの Windows Automation Assembler イメージ
https://techdocs.broadcom.com/jp/ja/vmware-cis/aria/aria-automation/8-18/assembler-on-prem-using-and-managing-master-map-8-18/maphead-designing-your-deployments/initialize-general/initialize-windows-general/initialize-windows-image-vsphere.html
Cloudbase-init のインストーラは、下記からダウンロードできます。
今回は、PowerShell してインストールします。
Invoke-WebRequest でインストーラーをダウンロードします。
PS> Invoke-WebRequest -Uri https://cloudbase.it/downloads/CloudbaseInitSetup_Stable_x64.msi -OutFile $HOME\Downloads\CloudbaseInitSetup_Stable_x64.msi
PowerShell ターミナルから、サイレント インストールを実行します。
PS> msiexec /i $HOME\Downloads\CloudbaseInitSetup_Stable_x64.msi /qn /l*v log.txt
インストールの進捗は、下記のようなコマンドで確認できます。
PS> gc -Last 10 -Wait .\log.txt
3. Cloudbase-init の設定ファイル編集
Cloudbase-init の設定ファイルを、メモ帳などで下記のように修正しておきます。
C:\Program Files\Cloudbase Solutions\Cloudbase-Init\conf\cloudbase-init.conf
- L20：追記
- L21：既存の metadata_services 行を置き換える
- L22：追記
C:\Program Files\Cloudbase Solutions\Cloudbase-Init\conf\cloudbase-init-unattend.conf
- L20：既存の metadata_services 行を置き換える
- L21：既存の plugins 行を置き換える
4. Sysprep の実行
PowerShell のターミナルを起動して、Sysprep を実行します。「/shutdown」オプションにより自動シャットダウンされるので、仮想マシンは停止したままにしておきます。
PS> C:\Windows\System32\Sysprep\sysprep.exe /quiet /generalize /oobe /shutdown
5. OVF テンプレートの作成
Windows 仮想マシンから、コンテンツライブラリに OVF テンプレートを作成します。
vSphere Client で、仮想マシンがパワーオフ状態になったことを確認します。
仮想マシンを右クリック→「クローン作成」→「テンプレートとしてライブラリにクローン作成」をクリックします。
テンプレートの基本情報を入力して、「次へ」をクリックします。
- テンプレート タイプ：OVF
- 名前：windows-2022
コンテンツ ライブラリを選択して、「次へ」をクリックします。
- 名前：Demo-Library-01
確認画面で「完了」をクリックします。
タスクの完了を待って、「コンテンツ ライブラリ」→「Demo-Library-01」→「テンプレート」タブ →「OVF & OVA テンプレート」を開くと、「windows-2022」が作成され、サイズが表示されるはずです。
つづく。
