VMware Cloud Foundation（VCF）9.0 の vCenter で、Foundation ロード バランサを使用したスーパーバイザーを有効化してみます。今回は、kubectl をダウンロードしてインストールします。
前回はこちら。
今回の内容です。
1. kubectl と kubectl-vsphere プラグインのダウンロード
スーパーバイザー制御プレーンから、kubectl と kubectl-vsphere プラグインの .zip ファイルをダウンロードします。
ダウンロード ページは VCF CLIと同じなので、vSphere 名前空間の「サマリ」タブにある「開く」リンクから開きます。
もしく、スーパーバイザー制御プレーン IP アドレス（https で）を Web ブラウザで開きます。ダウンロード ページのアドレスは、すべての vSphere 名前空間で共通です。
ページ後半にある、「kubectl-vsphere plugin」を開きます。kubectl-vsphere が廃止されることが記載されていますが、Kubernetes の操作で kubectl を使用するのでここから ,zip ファイルをダウンロードしておきます。
デフォルトでは、Windows 用ファイルのダウンロード リンクが表示されています。
「LINUX」を選択して、「DOWNLOAD CLI PLUGIN FOR LINUX」をクリックすると「vsphere-plugin.zip」ファイルをダウンロードできます。
Linux マシンの curl コマンドでは、下記のようにダウロードします。
- スーパーバイザー制御プレーンのアドレスは 192.168.79.180 です。
$ curl -kLO https://192.168.79.180/wcp/plugin/linux-amd64/vsphere-plugin.zip
2. kubectl のインストール
vsphere-plugin.zip をホーム ディレクトリで展開します。
$ unzip vsphere-plugin.zip Archive: vsphere-plugin.zip inflating: bin/kubectl-vsphere inflating: bin/kubectl
この Linux マシンでは、$HOME/bin をコマンドのサーチ パス（PATH 環境変数）に含めてあるため、そのまま kubectl が実行可能になります。
$ kubectl version Client Version: v1.30.5+vmware.4-fips Kustomize Version: v5.0.4-0.20230601165947-6ce0bf390ce3 The connection to the server localhost:8080 was refused - did you specify the right host or port?
3. スーパーバイザーへの接続
前回の投稿で、VCF CLI でスーパーバイザーに接続してあります。
コンテキストは、以前の投稿で作成した vSphere 名前空間のものに切り替えます。
- vSphere 名前空間：demo-ns-01
- コンテキスト：sv-01:demo-ns-01
$ vcf context use sv-01:demo-ns-01 [ok] Token is still active. Skipped the token refresh for context "sv-01:demo-ns-01" [i] Successfully activated context 'sv-01:demo-ns-01' (Type: kubernetes) [i] Fetching recommended plugins for active context 'sv-01:demo-ns-01'... [i] Installing the following plugins recommended by context 'sv-01:demo-ns-01': NAME INSTALLING cluster v3.3.1 kubernetes-release v3.3.1 namespaces v9.0.0 package v3.3.1 registry-secret v3.3.1 vm v9.0.0 [i] Installed plugin 'cluster:v3.3.1' [i] Installed plugin 'kubernetes-release:v3.3.1' [i] Installed plugin 'namespaces:v9.0.0' [i] Installed plugin 'package:v3.3.1' [i] Installed plugin 'registry-secret:v3.3.1' [i] Installed plugin 'vm:v9.0.0' [ok] Successfully installed all recommended plugins.
現在のコンテキストが「sv-01:demo-ns-01」に切り換えられていること（CURRENT: true）を確認します。
$ vcf context list NAME CURRENT TYPE sv-01 false kubernetes sv-01:demo-ns-01 true kubernetes sv-01:svc-tkg-domain-c10 false kubernetes sv-01:svc-velero-domain-c10 false kubernetes [i] Use '--wide' to view additional columns.
kubectl でも、現在のコンテキストが「sv-01:demo-ns-01」切り換えられていることを確認します。
$ kubectl config get-contexts
CURRENT NAME CLUSTER AUTHINFO NAMESPACE
sv-01 sv-01:192.168.79.180 sv-01:Administrator@vsphere.local@192.168.79.180
* sv-01:demo-ns-01 sv-01:192.168.79.180 sv-01:Administrator@vsphere.local@192.168.79.180 demo-ns-01
sv-01:svc-tkg-domain-c10 sv-01:192.168.79.180 sv-01:Administrator@vsphere.local@192.168.79.180 svc-tkg-domain-c10
sv-01:svc-velero-domain-c10 sv-01:192.168.79.180 sv-01:Administrator@vsphere.local@192.168.79.180 svc-velero-domain-c10
つづく。
