VMware Cloud Foundation(VCF)9.0 の VCF Automation で、VM Apps 組織を作成してみます。VM Apps 組織では、従来(Aira / VCF Automation 8.x の頃)と同様のクラウド テンプレートを利用できます。
今回の内容です。
今回の環境
VCF 9 の管理ドメインを、可用性なしの構成で展開してあります。ここから一連の投稿で、下記のような環境を構築します。(なお、NSX Edge クラスタは未構成です)

下記のように VIDB を有効化してあります。
- VCF 9 で VCF Identity Broker を構成してみる。Part-01:組み込み VIDB の有効化
- VCF 9 で VCF Identity Broker を構成してみる。Part-02:VCF Automation の SSO 設定
VCF 9 の SDDC Manager は VCF Operations に統合されているため、直接アドレスを指定することが少なくなっていますが、今回は VCF Automation から直接指定します。
- SDDC Manager:m01-sddc.vcf.go-lab.jp
1. 機能フラグの有効化
VM Apps 組織を作成する機能は、デフォルトでは無効化されています。そこで、機能フラグ「従来のテナントの作成」を有効化します。
VCF Automation のプロバイダ管理ポータルに管理ユーザー(ローカル admin ユーザーなど)でログインし、「管理」→「機能フラグ」を開くと、「従来のテナントの作成」の状態が「無効」になっています。

行頭にあるボタン →「有効化」をクリックします。

これで、機能フラグが有効化されました。

2. VM Apps 組織の作成
「インフラストラクチャ」→「組織」を開き、「組織を作成」をクリックします。

「仮想マシン アプリケーション用の組織」を選択して、「次へ」をクリックします。この選択肢は、機能フラグを有効化しておかないと表示されません。

組織の名前を入力して、「作成して続行」をクリックします。
- 名前:org-01
この時点で、組織は作成されます。準備不足や環境の不調などで組織の作成が完了できない(ペンディングされている)場合は、下記のように削除できます。

組織の最初のユーザーを追加します。ここで作成するユーザーで、組織の ID プロバイダ設定などを実施することになるはずです。
ユーザーのパラメータを入力して、「ユーザーを追加して終了」をクリックします。
- ユーザー名:org-01-admin
- パスワード:設定するパスワードを入力
- ロール:(各コンポーネントの管理者ロールを選択)
- Organization Owner
- Assembler Administrator
- Service Broker Administrator
- Orchestrator Administrator

組織に「仮想マシン アプリケーション」ラベルが表示され、作成ステータスが「準備完了」になったことを確認します。
組織名(org-01)をクリックします。

組織の概要画面が表示されるので、組織名のとなりにある「組織ポータルの起動」をクリックします。

組織ポータルが開きます。
画面右上に、ログインしている組織の名前(org-01)が表示されています。テナント名のあたりをクリックして、いったんサインアウトします。

3. 組織ポータルへのログイン
組織ポータルに、あらためて組織の管理者ユーザー(org-01-admin)でログインします。
ログイン画面で組織を選択する場合は、「組織の変更」をクリックします。

組織名を入力して、「続行」をクリックします。
- 組織名:org-01

ユーザー名とパスワードを入力してログインします。
- ユーザー名:org-01-admin

組織ポータルの Home 画面が表示されます。

デフォルトの表示言語は英語なので、下記のように日本語に変更しておきます。
この画面に「クラウド アカウントの追加」ボタンがありますが、SDDC Manager ではなく vCenter のみをアカウント登録するフォームが表示されます。そのため、別の画面で後続の設定を進めます。

4. SDDC Manager 統合の設定
このあと VCF のクラウド アカウントを追加する準備として、SDDC Manager の統合設定を実施しておきます。
4-1. SDDC Manager のユーザーとパスワードの確認
今回は、VCF Automation → SDDC Manager の接続で、デフォルトで作成されるローカル管理者ユーザーを使用します。
- SDDC Manager のローカル管理者ユーザーの名:admin@local
- パスワード:VCF Installer で指定(または生成)したもの
ちなみに、これは VCF Installer でのデプロイ完了時にも確認できます。VCF Installer のデプロイ完了画面で「パスワードの確認」をクリックします。

VCF Installer で指定した(または生成された)パスワードが表示されます。(この環境ではパスワードを指定してるので、ラボ向けのパスワードになっています)

4-2. 統合の追加
VCF Automation の組織ポータルで、「インフラストラクチャ」タブ →「接続」→「統合」を開き、「統合の追加」をクリックします。

統合タイプを選択します。
- 統合タイプ:SDDC Manager

統合の名前と SDDC Manager の名前を入力して、「検証」をクリックします。
- 名前:m01-sddc
- SDDC Manager の IP アドレス/FQDN:m01-sddc.vcf.go-lab.jp
- ユーザー名:admin@local
- パスワード:admin@local ユーザーのパスワードを入力

SDDC Manager の証明書の情報が表示されるので、「受け入れる」をクリックします。

認証情報の検証が成功したら、「追加」をクリックします。

これで、SDDC Manager の統合設定が追加されました。

5. クラウド アカウントの作成
VCF のクラウド アカウント作成により、vCenter と NSX の連携設定を実施します。
「インフラストラクチャ」タブ →「接続」→「クラウド アカウント」を開き、「クラウド アカウントの追加」をクリックします。

クラウド アカウント タイプを選択します。
- クラウド アカウント タイプ:VMware Cloud Foundation

クラウド アカウントのパラメーターを入力して、「サービス認証情報の作成と検証」をクリックします。
- 名前:ca-m01-sddc
- SDDC Manager:m01-sddc(直前に追加した「統合」の名前を選択)
- ワークロード ドメイン:vcf-m01(今回は管理ドメインを選択)
- 自動構成(Cloud Foundation マネージド サービスの認証情報を使用):ON

認証情報の検証が成功したことを確認します。また、ここで自動作成された vCenter と NSX Manager のユーザー名が表示されています。

この VCF Automation 組織で使用する、vCenter のデータセンターを選択してい、「追加」をクリックします。
- これらのデータセンターへのプロビジョニングを許可:vcf-m01-dc01
- 選択したデータセンターのクラウド ゾーンの作成:ON

これでクラウド アカウントが作成され、SDDC Manager、vCenter、NSX Manager と連携できました。

「ホーム」タブを開くと、Launchpad の「クラウド アカウントの追加」が完了としてマークされ、「カタログに公開」などの後続メニューが表示されました。

これで、以前の Aria / VCF Automation 8.x と同様のプロジェクト作成などを進められるはずです。(下記の一連の投稿のような)
つづく。