VMware Cloud Foundation(VCF)インストーラで、VCF 9.1 の新規フリートをデプロイしてみます。
前回はこちら。
今回の内容です。ウィザードが長いので、メニュー項目ごとに見出しを設定しました。
デプロイの開始
VCF インストーラの「デプロイ ウィザード」→「VMware Cloud Foundation」を開きます。

1) 概要
1. デプロイ ウィザードについて
デプロイ ウィザードの説明を確認して、「次へ」をクリックします。

2. デプロイ パス
デプロイ パスを選択して、「次へ」をクリックします。
- デプロイ パス:新しい VCF フリートのデプロイ

2) 計画
1. 既存のコンポーネント
既存の VCF コンポーネントの有無を選択します。今回はデフォルト(すべて空欄)のまま、「次へ」をクリックします。

2. サイズ オプション
デプロイモデルと、サイズを選択します。

今回は、各コンポーネントを冗長化なしで展開する「シンプル」を選択して、「次へ」をクリックします。
- デプロイ モデル:シンプル
- 展開サイズ:小(自動選択されて変更不可)

3. ネットワーク オプション
ネットワーク オプションは、デフォルトのまま「次へ」をクリックします。
ちなみに、この項目をデフォルトで進めると、NSX が「分散型接続」構成になります。「中央集中型接続」にする場合は、「カスタマイズ」をクリックすると変更できます。

4. ストレージ
管理ドメインのデータストアのストレージ プロトコルを選択します。

今回は、ラボ環境の容量節約のため、vSAN OSA を冗長化なしで利用します。
- ストレージ:vSAN
- vSAN アーキテクチャ:vSAN OSA
- 許容される障害:0

5. 前提条件の確認
フリートをデプロイするための前提条件が表示されます。
各コンポーネントのホスト名をルールに従って生成する「生成された FQDN のウィザードへの事前入力」ボタンがありますが、今回は利用しません。

内容を確認したら、「次へ」をクリックします。

3) 準備
1. 全般情報
最初の VCF インスタンスの全般情報を入力して、「次へ」をクリックします。
- バージョン:9.1.0.0
- VCF インスタンス名:vcf-m01
- 管理ドメイン名:vcf-m01
- カスタマー エクスペリエンス向上プログラム - オプトイン:OFF
- DNS サーバ:192.168.70.51
- NTP サーバ:192.168.70.51
- デフォルトのホスト名の DNS サフィックス:vcf.go-lab.jp

2. ホスト
下記の投稿で用意した ESX ホストの情報を入力します。
今回は、4台のホストで構成するので、「ホストの追加」をクリックします。

FQDNまたはホスト名と、root パスワードを入力します。
今回は、ホスト名(ショートネーム)で入力しています。
- ホスト名:m01-esx-01 ~ m01-esx-04
そして、「このパスワードを追加のすべてのホストに使用」チェック ボックスを ON にします。

「すべてのフィンガープリントを確認」をクリックしてから、「次へ」をクリックします。

今回のホストはリソース要件を満たしていないので、下記のメッセージ表示されます。ラボ環境としては想定どおりなので、「はい、続行します」をクリックして進みます。

3. ネットワーク
VCF のネットワークの情報を入力します。
- ESX 管理ネットワーク
- VLAN ID:71
- IPv4 ゲートウェイ (CIDR 表記):192.168.71.1/24
- 仮想マシン管理ネットワーク
- VLAN ID:70
- IPv4 ゲートウェイ (CIDR 表記):192.168.70.1/24
- VCF 管理サービスの IP アドレス範囲
- 開始:192.168.70.101
- 終了:192.168.70.112
- VCF Automation の IP 範囲
- 開始:192.168.70.121
- 終了:192.168.70.125
- vMotion ネットワーク
- VLAN ID:72
- MTU:9000(デフォルト)
- IPv4 ゲートウェイ (CIDR 表記):192.168.72.1/24
- IP アドレス範囲
- 開始:192.168.72.131
- 終了:192.168.72.134

ネットワーク情報の続きを入力して、「次へ」をクリックします。
- vSAN ネットワーク
- VLAN ID:73
- MTU:9000(デフォルト)
- IPv4 ゲートウェイ (CIDR 表記):192.168.73.1/24
- IP アドレス範囲
- 開始:192.168.73.131
- 終了:192.168.73.134
- NSX オーバーレイ ネットワーク
- VLAN ID:74
- IPv4 ゲートウェイ (CIDR 表記):192.168.74.1/24
- IP 割り当て モード:IP アドレス プール
- IP アドレス範囲
- 開始:192.168.74.131
- 終了:192.168.74.138(必要アドレス数は、ホスト台数 x2)

4. VCF 管理
VCF 管理コンポーネントの FQDN またはホスト名を入力して、「次へ」をクリックします。今回は、ホスト名(ショート ネーム)で入力しています。
- VCF Operations プライマリ ノードの FQDN:m01-ops
- クラウド プロキシ FQDN:m01-opsc
- License Server FQDN:m01-lic
- VCF 管理サービス
- フリート コンポーネントの FQDN:m01-flt
- インスタンス コンポーネントの FQDN:m01-inst
- Identity Broker の FQDN:m01-vidb
- VCF サービス ランタイムの FQDN:m01-sr-vcfm
- VCF Automation
- VCF Automation の FQDN:m01-auto
- VCF サービス ランタイムの FQDN:m01-sr-vcfa

5. vCenter Server
vCenter 関連のパラメータを入力して、「次へ」をクリックします。
- vCenter Server の FQDN:m01-vc
- データセンター名:vcf-m01-dc01(デフォルト)
- クラスタ名:vcf-m01-cl01(デフォルト)
- SSO ドメイン名:vsphere.local(デフォルト)

6. ストレージ
データストアの名前を入力して、「次へ」をクリックします。
- vSAN データストア名:vcf-m01-cl01-ds-vsan01(デフォルト)

7. Distributed Switch
vSphere Distributed Switch の構成を選択します。
「デフォルト」にある「選択」リンクをクリックします。

今回は、デフォルトの構成のままにします。

構成を確認して、「次へ」をクリックします。

8. NSX Manager
NSX 関連のパラメータを入力して、「次へ」を構成します。今回は、「計画」→「ネットワーク オプション」をデフォルトのままにしたので、「分散型接続」構成で必要な VPC ゲートウェイ接続のパラメータも入力します。
- クラスタの FQDN:m01-nsx
- アプライアンス 1 の FQDN:m01-nsx-01
- VPC ゲートウェイ接続
- VLAN ID:79
- ゲートウェイ CIDR IPv4 アドレス:192.168.79.1/24

9. SDDC Manager
SDDC Manager のアドレスを入力して、「次へ」をクリックします。
- SDDC Manager の FQDN:m01-sddc

4) デプロイ
1. 確認
設定情報の記録のため、「JSON 仕様のダウンロード」をクリックして、JSON ファイルを保存しておきます。
ここまでの設定を確認して、「次へ」をクリックします。

2. 検証とデプロイ
デプロイの事前検証が開始されます。すでに検証が実行されたことがある場合は、「検証の再実行」をクリックすると、再実行できます。

しばらく待ちます・・・

ステータスが、すべて「成功」になることを確認します。
ただし、今回はホストのリソース不足しており、1件の「警告」があります。ラボ環境のため想定どおりなので、「確認」をクリックします。

警告が「確認済み」になるので、「デプロイ」をクリックします。

デプロイ処理が開始されるので、ひたすら待ちます。

デプロイの完了確認
VCF インストーラでパスワードを確認して、各コンポーネントにログインしてみます。
1. ログイン情報の確認
しばらく待つと、VCF インストーラからログアウトされてしまうので、admin@local ユーザーで再ログインします。

デプロイが完了すると下記のように表示されるので、「詳細表示」をクリックします。

デプロイが完了されたことがわかります。
「パスワードの確認」をクリックします。

下記のように、各コンポーネントのアドレスと、ユーザー名 / パスワードが表示されます。

この情報をもとに、各コンポーネントにログインしてデプロイ後の状況を確認することになります。

2. VCF Operations の様子
Web ブラウザの証明書エラーを無視して進み、VCF Operations にログインします。
- ログイン方法:ローカル アカウント
- ユーザー名:admin

VCFOperations にログインすると、ホーム画面が表示されます。

「インベントリ」を開くと、ホストや仮想マシンが登録されています。

「管理」→「統合」を開くと、VCF(vCenter、vSAN、NSX)、VCF Automation、OS とアプリケーション監視のアカウントが登録されています。

「ビルド」タブ →「ライフサイクル」を開き、「VCF 管理」を選択すると、各コンポーネントのバージョンを確認できます。

VCF インスタンス → 管理ドメイン(vcf-m01)を選択すると、ドメイン管理コンポーネントのバージョンを確認できます。

3. vCenter の様子
Web ブラウザで vCenter にアクセスして、証明書エラーを無視して進み、「VSPHERE CLIENT の起動」をクリックします。

vSphere Client に、ローカル ユーザーでログインします。
- Username:administrator@vsphere.local

vCenter インベントリの様子を確認します。

「ホストおよびクラスタ」インベントリの様子です。初期状態では、11台の仮想マシンが展開されています。

「仮想マシンおよびテンプレート」インベントリの様子です。

vCenter(m01-vc.vcf.go-lab.jp)を選択して「ホストおよびクラスタ」タブを開くと、各 ESX ホストのリソース使用状況を確認できます。

「仮想マシン」タブを開くと、仮想マシンのリソース使用状況を確認できます。

「ストレージ」インベントリでは、vSAN データストアが構成されていることを確認できます。

「ネットワーク」インベントリで、vCenter を選択してから「ネットワーク」タブを選択します。分散ポートグループに設定された VLAN ID などが確認できます。

「Transit Gateway」を開くと、「分散 VLAN」接続のトランジット ゲートウェイが作成されています。
- 名前:Default Transit Gateway

トランジット ゲートウェイは、インベントリ ツリーにも表示されています。

トランジット ゲートウェイの「構成」→「設定」→「トポロジ」表示すると、VLAN ID 79 のネットワークに接続されていることがわかります。

4. NSX Manager の様子
Web ブラウザから NSX Manager にアクセスし、証明書エラーを無視して進み、下記のアカウントでログインします。
- ログイン方法:ローカル アカウント
- ユーザー名:admin

「カスタマー エクスペリエンス向上プログラム」は、ラボ環境なので OFF にして「保存」をクリックします。

NSX Manager のホーム画面が表示されます。

初期状態では、「Default」プロジェクトのみが作成されています。「ネットワーク」タブの「ネットワークの概要」を表示してみます。

「ネットワーク トポロジ」には、さきほど vSphere Client で確認したトポロジと同様の構成が表示されます。

「VPC」→「VPC の概要」を表示すると、まだ Virtual Private Cloud(VPC)が作成されていないことがわかります。

つづく。