VMware Cloud Director 10.4(VCD)で、Ansible を使用して経路指定の組織 VDC Network を作成して、仮想マシンを接続してみます。
前回はこちら。今回も、引き続き自宅ラボ環境を使用しています。
今回の内容です。
0. 事前準備
Routed(経路指定の)組織 VDC Network は、Edge Gateway に接続します。
操作対象の VDC では、org-01-edge-01 という名前で Edge Gateway を利用できるようにしてあります。
1. 経路指定 組織 VDC ネットワークの作成 / 仮想マシンへの接続
組織 VDC ネットワークを作成して、vApp への追加と仮想マシンの vNIC への接続をまとめて実行してみます。
1-1. Ansible Playbook の用意
今回は、下記のように Playbook の YAML ファイルを作成します。
- 今回は、orgvdc-routed-nw-06 という名前で作成します。
- 25行目: vApp 作成前に、vcd_vdc_network モジュールで組織 VDC ネットワークを作成しておきます。
- 45行目: vApp に追加するため、vcd_vapp モジュールの network で指定します。
- 73行目: 仮想マシンの vNIC に指定します。
1-2. Ansible Playbook の実行
Playbook を実行すると、組織 VDC ネットワーク、vApp、仮想マシンが作成されます。
$ ansible-playbook demo_create_vapp_vapp-03_with-vdc-nw.yml
経路指定の組織 VDC ネットワーク「orgvdc-routed-nw-06」が作成されました。
Playbook で指定した IP プールや、DNS の設定が反映されています。
orgvdc-routed-nw-06 は、vApp「vapp-03」に追加されています。
vapp-03 に作成された仮想マシン「vm03」の vNIC に、orgvdc-routed-nw-06 が接続されて、IP プールからアドレスが採番されています。
2. 経路指定 組織 VDC ネットワークの削除
vApp(と同時に仮想マシン)を削除したうえで、組織 VDC ネットワークを削除してみます。
2-1. Ansible Playbook の用意
下記のように Playbook の YAML を作成しておきます。
2-2. Ansible Playbook の実行
Playbook を実行すると、vApp と組織 VDC ネットワークが削除されます。
$ ansible-playbook demo_delete_vapp-03_with-vdc-nw.yml
つづく。