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WIP: vSphere / vSAN ラボを構築するための工夫。Part-03: 自宅ラボでのネステッド vSAN 自動構築(2024 年版)

今回は、以前からたびたび話題にしていた自宅ラボでのネステッド vSphere / vSAN 自動構築ツールの様子について紹介します。

 

この投稿は、VMUG や TUNA-JP のイベントでたまに話題にする自宅ラボ専用ツールの話です。

 

自宅 vSAN 自動化の起源

もともとは、2018年の vSAN アドベント カレンダーで 1日に何回も vSAN 環境を構築するために、PowerCLI コマンド羅列をスクリプト ファイルにしたのがはじまりです。

adventar.org

 

ちなみに、vSAN アドベント カレンダー は、さりげなく 2019年、2020年も投稿していました。

 

当時も下記のようなブログを投稿したのですが、もう5年以上前なのでだいぶ様子が変わってしまったので、あらためて今回のブログを投稿しておくことにしました。

 

ネステッド vSAN 構築の自動化ツール

ツールは、GitHub に公開してあるのですが、おそらくは私と関係者しか利用していないのではないかと思います。ちなみに名前は特にありません。

github.com

 

コンフィグ ファイルのサンプルも、あらためて用意しました。

 

以前は 1ファイルとして用意していたのですが、最近はマイブームにより、メインとなるファイルから、3種類のファイルを読み込むようにしています。そのうちまた1ファイルに戻るかもしれません。

  1. vCenter ログイン情報
  2. ラボのインフラとなるvSphereの情報
  3. ラボとしてして利用するvSphereの情報(自動構築対象のネスト環境)

以前は 2ノード vSAN にも対応していたのですが、最近は機能してない気がします。(私が 2 ノード vSAN を構築する機会がなかったのでメンテしていないため・・・)

 

ツールのイメージは、下記のような感じです。

 

クローン元にする ESXi VM は、事前に手作業で作成しておきます。

 

ネスト環境を管理する vCenter Server は、あらかじめ(たとえば下記のように)構築しておきます。vCenter インベントリには、データセンターのみ作成しておきます。

 

自動構築の様子・・・

このツールは、PowerCLI スクリプトなので、PowerShell または PowerShell Core に、PowerCLI をインストールしてある環境で実行します。

PowerCLI 13.x がインストールされていれば、利用できるはず・・・

 

まず、ツールをダウンロードします。ちなみに git clone でなくても、ファイル一式をダウンロードすれば利用できます。

PS> git clone https://github.com/gowatana/deploy-1box-vsan.git

 

コンフィグは、サンプルをもとに頑張って作成します。

PS> git clone https://github.com/gowatana/deploy-1box-vsan-configs_examples.git

 

ツールの deploy-1box-vsan ディレクトリに移動し、頑張って作成したコンフィグ ファイルを相対パスで指定して lab_setup.ps1 スクリプトを実行します。

PS > cd ./deploy-1box-vsan/
PS> ./lab_setup.ps1 ../deploy-1box-vsan-configs_examples/labs/lab-vc-01_lab-cluster-01.ps1 create

 

これでネステッド vSAN のクラスタが構築されます。

 

細かい手順や詳細は、そのうち Wiki を更新しようと思います。ためしに使ってみたいかたは、VMUG や TUNA-JP のイベントでお声がけください・・・

 

以上、自宅 vSAN ラボの工夫を紹介する話でした。