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Aria Hub Free Tier のすすめ。前半:AWS / Azure 仮想マシン鑑賞編

Japan VMUG Jun Meeting @DMM にて、Aria Hub Free Tier の紹介とデモをしました。

資料公開のかわりに、AWS / Azure 仮想マシン鑑賞編と GraphQL 様子見編の前後半にわけて、ブログに残しておこうと思います。

vmug-jp.connpass.com

 

セッションの録画はこちら。

www.youtube.com

 

今回の内容です。

 

はじめに

Aria Hub Free Tier の申し込みは、下記のあたりからどうぞ。

タイミングによって申し込みページへのリンクは変わると思いますが、VMware Aria Hub のページ内に何箇所か用意されています。

 

Aria Hub とは

Aria Hub は、VMware Cloud Services のコンソールから利用できる SaaS です。

 

VMware Aria の各サービスの Hub となる、絶賛機能拡充中のプロダクトです。現状でも Aria Automation for Secure Clouds、Aria Guardrails などのメニューが左側の画面にあります。ちなみに、今回のスクリーンショットは Free Tier です。

 

Aria Hub Free Tier に登録できるパブリック クラウド

Aria Hub Free Tier は、2023年6月時点では AWS と Azure が登録できます。

私の Aria Hub には、AWS と Azure のアカウントを1つずつ登録してあります。

 

パブリック クラウドのアカウント登録方法については、Aria Hub のウィザードで説明されています(AWS / Azure どちらも)。

ちなみに、日本語ドキュメントもすでに用意されています。

 

Aria Hub Free Tier では、パブリック クラウドのアカウント登録は2つまでに制限されています。そして、残念ながらまだ vCenter Server は(つまり vSphere は)登録できません。

 

Aria Hub から見た仮想マシン

パブリック クラウドのアカウントを登録すると、インベントリの一覧や検索画面から、パブリック クラウドにあるオブジェクト(たとえば仮想マシンなど)が確認できます。

下記のスクリーンショットでは AWS のサービスだけが表示されているように見えますが、スクリーンショットの外に隠れてしまっている「>」などでページを送ったりすると、Azure のサービスも見つけられます。

 

今回はメジャーでわかりやすい、仮想マシンを検索画面から表示してみます。

まずは AWS の仮想マシンである、EC2 のインスタンスです。検索ウインドウのクエリで表示する場合は、「AWS.EC2.Instance」などで見つけられるはずです。

この環境には 1つしか EC2 インスタンスを作成していないので、1つだけアイコンが表示されています。Aria Graph をベースとしており、EC2 インスタンスのアイコンをクリックすると関連リソースも表示されるので、パブリック クラウドに慣れていない人にも絵的にわかりやすいかもしれません。

 

つづけて、Azure の仮想マシンです。検索ウインドウのクエリで表示する場合は、「Azure.Compute.VirtualMachine」などで見つけられるはずです。

こちらも仮想マシンのアイコンをクリックすると、さきほどの AWS EC2 インスタンスとの違いがわかりやすく表示されています。ちなみに、この Azure 環境にも、仮想マシンは 1つしか作成していません。

 

AWS と Azure の仮想マシンを同時に表示してみたいので、下記のクエリで検索してみると、両方の仮想マシンが表示されました。

EntityType = Azure.Compute.VirtualMachine or EntityType =  AWS.EC2.Instance 

 

この場合も、AWS EC2 インスタンスのアイコンをクリックすれば関連するリソースが表示され・・・

 

この場合も、Azure 仮想マシンのアイコンをクリックすれば関連するリソースが表示されます。

Aria Hub では異なるパブリック クラウドのリソースを集中管理できますが、ここまでの例のように、パブリック クラウドごとに仮想マシンの EntityType が異なるため、同じ役割のリソースであっても「仮想マシンをまとめて検索」という感じではなそうです。

 

ただ、パブリック クラウドを利用していると、運用ルールなどでリソースにタグを付与しておくことが多いのではないかと思います。そこで、ここでも Azure / AWS 双方で、仮想マシンにあたるリソースにタグ「Owner: gowatana」を付与しておきます。

 

Aria Hub 側のクエリでタグによる問い合わせ「tag.Owner = gowatana」をしてみると、クラウド横断でいい感じに検索できそうです。

下記のスクリーンショットではタグだけで絞っていますが、「EntityType = Azure.Compute.VirtualMachine or EntityType =  AWS.EC2.Instance and tag.Owner = gowatana」のように、特定のタグが付与された仮想マシンだけを検索することもできます。ただし EntityType は双方のクラウドのものを指定しておく必要があります・・・

 

検索結果に多種のリソースがあって六角形アイコンでの表示だとわかりにくいという場合は、リストでの表示に切り替えるとわかりやすかったりします。

 

ひとまず、Aria Hub からパブリック クラウドの仮想マシンを眺めてみる話でした。後半として、Aria Hub の特徴のひとつである GraphQL によるクエリの様子を紹介します。

つづく。