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自宅ラボ NSX 4.1 の構築。Step-10: DHCP サーバの構成

ネステッド ESXi 環境を利用した NSX ラボを構築します。今回は、今回はオーバーレイ セグメントむけに、NSX による DHCP サーバを作成します。

 

今回の内容です。

 

今回は、NSX による DHCP サービスを利用できるように、Tier-1 ゲートウェイと各 NSX セグメントで DHCP を構成します。

 

1. DHCP プロファイルの作成

まずは、DHCP サービスを提供する NSX Edge の選択などを設定する、DHCP プロファイルを作成します。

 

NSX Manager で、「ネットワーク」タブ→「設定」→「ネットワーク プロファイル」→「DHCP」タブを開き、「DHCP プロファイルの追加」をクリックします。

 

DHCP プロファイルに設定するパラメータを入力します。

  • プロファイル名: dhcp-profile-01
  • プロファイル タイプ: DHCP サーバ ※デフォルトのまま
  • Edge クラスタ: edge-cluster-21

そして「保存」をクリックします。

 

これで、DHCP プロファイルが作成されました。

DHCP サーバの IP アドレスは空欄のままにしていたので、デフォルトの「100.96.0.1/30」が設定されています。ただし、このアドレスへの経路は自動設定されるので、基本的には意識しなくてよいかと思います。

このアドレスとは別に、後続の手順で DHCP を利用するセグメントごとに、DHCP サーバの IP アドレスを設定することになります。

 

2. Tier-1 ゲートウェイでの DHCP 構成

このラボでは、オーバーレイ セグメントを Tier-1 ゲートウェイに接続しています。DHCP サーバを利用する前提として、Tier-1 ゲートウェイでも DHCP の構成が必要です。

 

「ネットワーク」タブ→「接続」→「Tier-1 ゲートウェイ」を開くと、以前の投稿で作成した Tier-1 ゲートウェイ「t1-gw-21」が存在します。

 

t1-gw-21 の「編集」を開きます。

 

「DHCP の構成」をクリックします。

 

次のように選択してから、「適用」をクリックします。

  • タイプ: DHCP サーバ
  • DHCP サーバ プロファイル: dhcp-profile-01 ※さきほど作成したもの

 

DHCP の構成に「ローカル | 1サーバ」と表示されます。

「保存」をクリックします。

 

そして、画面下にスクロールして「編集を終了」をクリックします。

 

3. セグメントでの DHCP 構成

オーバーレイ セグメントで、DHCP サーバを構成します。

 

3-1. オーバーレイ セグメントでの DHCP 構成(seg-overlay-01)

「ネットワーク」タブ→「接続」→「セグメント」→「セグメント」タブを開くと、以前の投稿で作成したオーバーレイ セグメント「seg-overlay-01」が存在します。このセグメントのネットワーク アドレスは 172.16.1.0/24(ゲートウェイは 172.16.1.1)です。

 

seg-overlay-01 の「編集」を開きます。

 

「DHCP 構成を行う」をクリックします。

 

「DHCP 構成の設定」画面が表示されるので、次のようにパラメータを入力します。

  • DHCP タイプ: セグメントの DHCP サーバ
  • DHCP プロファイル: dhcp-profile-01 ※さきほど作成したもの
  • DHCP サーバ アドレス: 172.16.1.254/24
    ※オーバーレイ セグメントのネットワーク アドレスから指定
  • DHCP 範囲: 172.16.1.101-172.16.1.199
    ※これもオーバーレイ セグメントのネットワーク アドレスから指定
  • DNS サーバ: 192.168.1.101、192.168.1.102

入力したら、「適用」をクリックします。

 

セグメントの編集画面に戻るので「保存」をクリックします。

 

「編集を終了」をクリックします。

これで、このセグメントで DHCP サーバが利用できるようになります。

 

サブネットの「サブネット」フィールドがハイパーリンクになり、クリックすると DHCP の構成が確認できるようになります。

 

DHCP オプションの設定については下記もどうぞ。

 

3-2. オーバーレイ セグメントでの DHCP 構成(seg-overlay-02)

同様の手順で、オーバーレイ セグメント「seg-overlay-02」でも DHCP サーバを構成します。

seg-overlay-02 の DHCP 構成では、次のようにパラメータを入力します。赤字部分が、seg-overlay-01 との差分です。

  • DHCP タイプ: セグメントの DHCP サーバ
  • DHCP プロファイル: dhcp-profile-01
  • DHCP サーバ アドレス: 172.16.2.254/24
  • DHCP 範囲: 172.16.2.101-172.16.2.199
    ※これもオーバーレイ セグメントのネットワーク アドレスから指定
  • DNS サーバ: 192.168.1.101、192.168.1.102

 

4. ゲスト OS でのネットワーク設定確認

テスト用 仮想マシン(vm01 ~ vm02)のゲスト OS でネットワーク サービスを再起動して、DHCP によってネットワークを設定します。

# systemctl restart systemd-networkd

 

仮想マシンの IP アドレスが、DHCP 範囲から設定されたことを確認します。

 

ゲスト OS にログインすると、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、DNS サーバ アドレスが DHCP 構成をもとに設定されていることが確認できます。

 

つづく。