vm.gowatana.jp

NEOにほんごVMware(仮)

NSX ALB(Avi)を Ansible で操作してみる。Part-02 NSX ALB Controller の初期設定

VMware NSX Advanced Load Balancer(NSX ALB、旧 Avi)を、Ansible で操作してみます。今回は Ansible で NSX ALB Controller の初期設定を進めていきます。

 

前回はこちら。

 

今回の内容はこちら

 

0. 作業範囲

今回の操作対象にする NSX ALB Controller は、下記の投稿での設定(Part-01 のみ)をすませた状態にしてあります。

 

そしてこの投稿では、下記の投稿での手動設定を、Ansible の Playbook に置き換えて実施してみます。

 

Ansible の Playbook は、おおまかに前回の Web UI 設定での手順にあわせて分割しています。そして、Playbook 以外の Ansible 関連ファイルは(下記)前回と同じものを利用します。

  • ansible.cfg
  • inventory.ini
  • creds.yml

creds.yml には、NSX ALB Controller への接続情報を記載しています。

gist.github.com

 

1. 初期設定

ここでは、おもに次の設定をします。

  • WELCOME ADMIN ウィザードでの設定
  • ライセンス Tier の設定変更

 

1-1. Playbook の用意

下記のような Playbook を作成しておきます。

setup-01-01_avi_system_config.yml

  • Web UI の「WELCOME ADMIN」ウィザードのうち、バックアップ設定を除いたものを定義しています。
  • 「WELCOME ADMIN」では入力欄がない、NTP サーバ アドレスも設定しています。
  • 「WELCOME ADMIN」完了後に Web UI から設定する、Enterprise Edition へのライセンス Tier 設定変更もこの Playbook(avi_systemconfiguration モジュール)に含まれます。

gist.github.com

 

setup-01-02_avi_backup_config.yml

  • Web UI の「WELCOME ADMIN」ウィザードのうち、バックアップ設定(おもに backup_passphrase)を定義しています。

gist.github.com

 

1-1. Playbook の実行

ansible-playbook コマンドで、順番に Playbook を実行していきます。

$ ansible-playbook setup-01-01_avi_system_config.yml
$ ansible-playbook setup-01-02_avi_backup_config.yml

 

2. Cloud の設定(Default-Cloud)

Default-Cloud を、vCenter Server と連携する設定に変更します。

  • vCenter Server への接続情報
  • 管理ネットワーク(ポートグループ)の指定

 

2-1. Playbook の用意

下記のような Playbook を作成しておきます。

setup-02_avi_cloud.yml

この時点では「management_network: "/api/vimgrnwruntime?name=dvpg-0010-mgmt"」による管理ネットワークの指定がまだ機能しないため、Network 設定を実施したうえで、この Playbook も再実行します。

gist.github.com

 

2-2. Playbook の実行

ansible-playbook コマンドで、Playbook を実行します。

$ ansible-playbook setup-02_avi_cloud.yml

 

3. Network の設定

ここでは、下記の 3つのネットワークを設定します。

  • 管理ネットワーク
  • VIP ネットワーク
  • バックエンド ネットワーク

 

3-1. Playbook の用意

下記のような Playbook を作成しておきます。

setup-03_avi_network.yml

gist.github.com

 

3-2. Playbook の実行

ansible-playbook コマンドで Playbook を実行します。

$ ansible-playbook setup-03_avi_network.yml

 

さらに、管理ネットワーク(dvpg-0010-mgmt)の設定を調整したので、前手順で実行した Default-Cloud(の管理ネットワーク)を設定する Playbook を再実行しておきます。

$ ansible-playbook setup-02_avi_cloud.yml

 

4. Service Engine Group の設定(Default-Group)

 

4-1. Playbook の用意

下記のような Playbook を作成しておきます。

 

setup-04_avi_segroup.yml

gist.github.com

 

4-2. Playbook の実行

ansible-playbook コマンドで Playbook を実行します。

$ ansible-playbook setup-04_avi_segroup.yml

 

これで、Virtual Service を作成する準備ができました。

つづく。