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NSX ALB(Avi)22.1.2 の検証環境を構築。Part-03 Virtual Service の作成

NSX Advanced Load Balancer(Avi)の検証環境を構築します。今回は、2台の Web サーバに分散する Virtual Service を作成してみます。 

 

前回はこちら。

 

今回の内容です。

 

1. 作成する Virtual Service について

今回は、次のような Virtual Service を作成します。赤字部分の3つのコンポーネントを作成していきます。

  • Virtual Service: test-vs-01
    • VIP: test-vs-01
      • アドレス: 192.168.61.241(PG: dvpg-0061-avi-01)
    • Pool: test-pool-01
      • メンバー サーバ(PG: dvpg-0062-avi-02)
        • lab-web-01: 192.168.62.72
        • lab-web-02: 192.168.62.91
    • ポート: 80

 

ラボ環境の全体像はこちらをどうぞ。

 

2. 検証用 Web サーバの用意

今回は、事前に 2台の Web サーバを用意してあります。

 

1台目

  • 仮想マシン名: lab-web-01
  • IP アドレス: 192.168.62.72
  • ポートグループ: dvpg-0062-avi-02

 

2台目

  • 仮想マシン名: lab-web-02
  • IP アドレス: 192.168.62.91
  • ポートグループ: dvpg-0062-avi-02

 

どちらの Web サーバも、下記のようなシンプルな Web ページを表示します。

 

3. Virtual Service の作成

Virtual Service を作成するウィザードから VIP と Pool を一緒に作成できますが、今回はあえて個別作成していきます。

 

3-1. VIP の作成

「Applications」→「VS VIPs」を開いて、「CREATE」をクリックします。

 

「General」セクションで、VIP の名前を入力します。

  • Name: test-vip-01

そして、VIPs で「ADD」をクリックします。

 

VIP のアドレスを入力します。

  • IPv4 Address: 192.168.61.241

さらに「Placement Network」にある「ADD」をクリックします。

 

VIP を配置するポートグループの設定を選択して、「SAVE」をクリックします。

  • Placement Network: dvpg-0061-avi-01
  • IPv4 Subnet: 192.168.61.0/24

 

ひとつ前の画面に戻るので、Network(ポートグループ)と IPv4 Subnet が選択されたことを確認して「SAVE」をクリックします。

 

さらにひとつ前の画面に戻るので、IP Address(VIP)が入力されたことを確認して「SAVE」をクリックします。

 

3-2. Pool の作成

「Applications」→「Pools」を開いて、「CREATE POOL」をクリックします。

 

「General」セクションで次のパラメータを入力します。

  • Name: test-pool-01
  • Default Server Port: 80
  • Load Balance Algorithm: Round Robin(デモで動作確認しやすいので)

 

「Servers」セクションで、ロードバランス先のサーバを接続ポートグループをもとに選択してみます。「BY NETWORK」をクリックします。

 

「dvpg-0062-avi-02」ポートグループを選択すると、接続されている仮想マシンが表示されます。

今回は次のサーバを選択して「ADD」をクリックします。

  • lab-web-01、192.168.62.72
  • lab-web-02、192.168.62.91

 

ひとつ前の画面に戻り、2つのサーバが選択されたことが確認できます。

 

「Health Monitor」セクションで「System-HTTP」を選択して、「SAVE」をクリックします。

 

これで Pool が作成されました。ちなみに、まだ Virtual Service に割り当てられていないので灰色になっています。

 

3-3. Virtual Service の作成

「Applications」→「Virtual Service」を開いて、「CREATE VIRTUAL SERVICE」→「Advanced Setup」をクリックします。

 

「Step 1: Settings」画面で、次のようにパラメータを入力して、下にスクロールします。

  • Name: test-vs-01
  • VS VIP: test-vip-01
  • TCP/UDP Profile: System-TCP-Proxy
  • Application Profile: System-HTTP

 

次のようにパラメータを入力して「Next」をクリックします。

  • Services: 80
  • Pool: test-pool-01

 

「Step 2: Policies」画面は、そのまま「Next」をクリックします。

 

「Step 3: Analytics」画面も、そのまま「Next」をクリックします。

 

「Step 4: Advanced」画面で「Save」をクリックすると、Virtual Service が作成されます。

 

4. Virtual Service の確認

Virtual Service を作成すると、自動的に Service Engine VM がデプロイされ、しばらく待つと VIP 経由でメンバー サーバにアクセスできるようになります。

ひとつめの Virtual Service を作成すると、Service Engine VM がまだデプロイされていないため、VIP にアクセスできるようになるまでに OVF のデプロイ処理と起動を待つことになります。

 

「Applications」→「Dashboard」で「View VS Tree」を選択すると、下記のように Virtual Service / Pool / サーバ の関係が図示されます。

ちなみに丸いアイコンが緑になるには、少し時間がかかります。

 

Web ブラウザから Virtual Service に設定した VIP アドレスにアクセスると、検証用 Web サーバのページが表示されます。F5 キーなどでブラウザの画面を更新すると、2台の Web サーバのページが交互に表示されるはずです。

 

Virtual Service が割り当てられた Service Engine VM を確認すると、ネットワーク アダプタ 2 ~ 10 のいずれかに、VIP ネットワークとバックエンド ネットワークのポートグループが割り当てられているはずです。

 

以上、NSX ALB 22.1.2 で検証環境を構築してみる話でした。