vSAN Data Protection の Snapshot Service Appliance を停止してみる。

vSAN 8.0 U3 から利用可能になった vSAN Data Protection では、Snapshot Service Appliance のデプロイが必要です。

vSAN Data Protection の様子はこちらをどうぞ。

vSAN 8.0 U3 の vSAN Data Protection を使用してみる。Part-01: Snapshot Service Appliance のデプロイ

vSphere Client で vSAN Data Protection の機能を利用するための画面も、この仮想マシンで提供されています。Snapshot Service Appliance が停止した場合は vSAN Data Protection の機能が利用できなくなりそうなので、ためしに手動シャットダウンしてみました。

Snapshot Service Appliance 起動中の様子（正常時）
Snapshot Service Appliance の停止
Snapshot Service Appliance 停止中の様子
Snapshot Service Appliance 再起動後について
おまけ： vCenter Server が停止した場合について

Snapshot Service Appliance 起動中の様子（正常時）

vSphere Client で、vSAN クラスタの「構成」タブ→「vSAN」→「データ保護」を開き、「保護グループ」タブで保護グループ（例では protect-gr-01）を開くと、下記のように「スナップショット」タブで取得されたスナップショット一覧を確認できます。

これは、前回の投稿で設定したスケジュール設定どおり、30分間隔で取得されています。

仮想マシンで「スナップショット」タブ →「vSAN Data Protection」→「スナップショットの管理」でも、スナップショットの一覧が確認できます。

Snapshot Service Appliance の停止

この仮想マシンは vSAN Data Protection を検証している環境とは別の vCenter 配下に配置しています。

それでは、Snapshot Service Appliance の仮想マシン（この環境では lab-snapsa-01）を手動でシャットダウンしてみます。

Snapshot Service Appliance のシャットダウンが完了しました。

Snapshot Service Appliance 停止中の様子

vSAN クラスタの「データ保護」画面には、「no healthy upstream」とだけ表示され、vSAN Data Protection は利用できなくなっています。

そして、仮想マシンの「スナップショット」タブ →「vSAN Data Protection」配下にある「スナップショットの管理」も、同様に「no healthy upstream」と表示されて、「vSAN Data Protection」は利用不可になっています。

なお、Snapshot Service Appliance 停止中は、スケジュールの間隔を迎えてもスナップショットは作成されません。

Snapshot Service Appliance 再起動後について

Snapshot Service Appliance を起動すれば、画面遷移やブラウザ更新をすることで、これらの画面は利用可能になります。

そして、Snapshot Service Appliance が復活した時点では特に即時スナップショット作成などは実施されません。次のスケジュール間隔を迎えたタイミングから、スナップショットが作成が再開されます。ちなみに、Snapshot Service Appliance 起動からスナップショット再開までは数分レベルで待つことになるようで、実際のところスナップショット作成は次々回タイミングから再開するくらいに想定しておくとよいかなもしれません。

実際に運用する場合は、ESXi ホストや Snapshot Service Appliance 仮想マシンの障害発生時には vSphere HA での復活を待つことになりそうかなと思います。