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vSAN 8.0 U3 の vSAN Data Protection を使用してみる。Part-02: スナップショット作成→リストアの動作確認

vSAN 8.0 U3 の新機能である vSAN Data Protection を有効化してみたので、動作確認としてスナップショットの取得とリストアを実行してみます。

前回はこちら。

 

今回の内容です。

 

保護グループの作成

まず、vSAN Data Protection での仮想マシンのスナップショットを取得するための「保護グループ」を作成します。

今回は動作確認のため、仮想マシンが1つだけ含まれる保護グループを作成します。

  • 保護グループ: protect-gr-01
  • 仮想マシン: vm01

 

vSphere Client で、vSAN クラスタの「構成」タブ →「vSAN」→「データ保護」を開き、「保護グループ」→「保護グループの作成」をクリックします。

 

 

「1 全般」で、下記を選択して「次へ」をクリックします。

  • 保護グループ名: Protect-gr-01
  • 不変モード: チェック OFF ※デフォルトのまま
  • メンバーシップ: 個々の仮想マシンの選択

 

「2 個々の仮想マシンの選択」では、「vm01」を選択して「次へ」をクリックします。

 

「3 スナップショット スケジュールの追加」では、下記を入力して「次へ」をクリックします。

  • スケジュール名: sched-01
  • スナップショットの作成間隔: 30分 ※30分以上にする必要あり
  • スナップショットの保持期間: 6時間 ※6時間~3年の範囲にする必要あり

ちなみに、作成間隔と保持期間は、上記の注記をこえた値を入力するとエラー メッセージが表示されて進めません。

 

「4 確認」画面で「作成」をクリックします。

 

少し待つと、保護グループが作成されます。

 

作成直後の状態では、スナップショットが作成されていないので警告が表示されます。

 

保護グループ「protect-gr-01」の名前をクリックすると、下記のような画面が表示されます。ここでも、スナップショット未取得の警告が表示されています。

 

スナップショットの作成

vSAN Data Protection のスナップショットを、スケジュールを待たずに、手動で作成してみます。

vSphere Client で、vSAN クラスタの「構成」タブ →「vSAN」→「データ保護」を開き、「保護グループ」の画面で、「protect-gr-01」を開いてあります。

「スナップショットの作成」をクリックします。

 

下記を入力します。ひとまず、名前以外はデフォルト設定にしてあります。

  • スナップショット名: test-snapshot-01
  • 保持: 終了 → カレンダーで日付を選択 ※今回はデフォルトのまま

そして、「スナップショットの作成」をクリックします。

ちなみに保持期限の設定は、日本語の翻訳が微妙ですが、英語だと下記のようになっています。

  • 終了 → until
  • の → for
  • 無期限 → Forever


これで、スナップショット作成の処理が開始されます。

 

スナップショットが作成されました。

 

「スナップショット」タブにも、スナップショットが表示されます。

 

スナップショットを選択すると、含まれている仮想マシンが表示できます。そして、この画面で仮想マシンを選択すると、リストアやクローンが実行できます。

 

「サマリ」タブでも、仮想マシンが保護された状態が分かります。今回は1台のVMしかないので、100% 保護された状態になりました。

 

従来の、仮想マシンの「スナップショットの管理」には、vSAN Data Protection によるスナップショットは表示されません。

 

かわりに、仮想マシンの「スナップショット」タブにも、「vSAN Data Protection」→「スナップショットの管理」画面が追加されています。

 

仮想マシンのリストア

vSAN Data Protection で取得したスナップショットから、仮想マシンのリストアを実行してみます。

スナップショット作成の際と同様に、vSphere Client で、vSAN クラスタの「構成」タブ →「vSAN」→「データ保護」を開き、「保護グループ」の画面で、「protect-gr-01」を開いてあります。

 

「仮想マシン」タブを開き、「vm01」を選択して、「仮想マシンをリストア」をクリックします。

 

さきほど作成したスナップショット(test-snapshot-01)を選択して、「リストア」をクリックします。ちなみに、リストア処理中にもリカバリ目的でスナップショットが作成されることが説明されています。

 

リストア処理が開始されます。

 

リストアが完了すると、仮想マシンはシャットダウンされた状態で、スナップショット時点に戻されます。パワーオンは、手動で実施します。

リストアは、これで完了です。

 

ちなみに、リストアの切り戻しのためのスナップショットも作成されています。そして、sched-01 スケジュール作成から30分が経過したので、スケジュールによるスナップショットも自動作成されています。

 

これでひとまず vSAN Data Protection によるスナップショットの作成 → リストアが確認できました。そしてしばらく待つと、スケジュールに従って下記のように自動スナップショットが作成されるはずです。

 

つづく。(かもしれない)