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VCF 5.2 で VI Workload Domain を展開してみる。Part-03:VI Workload Domain の展開(NSX あり)

VMware Cloud Foundation(VCF)5.2 で、NSX を使用する VI Workload Domain(VI Domain)をデプロイしてみます。

今回の内容です。

 

下記のイメージ図の、赤枠のあたりをデプロイします。

 

今回の環境

VCF 5.2 で Management Workload Domain(Management Domain)を展開してあり、ESXi ホストのコミッショニングは下記のように実施してあります。

 

DNS サーバーに、NSX Manager の正引きと逆引きのレコードを登録しておきます。

  • vcf-w01-nsx.c.go-lab.jp → 192.168.70.22 ※VIP
  • vcf-w01-nsx-01.c.go-lab.jp → 192.168.70.23
  • vcf-w01-nsx-02.c.go-lab.jp → 192.168.70.24
  • vcf-w01-nsx-03.c.go-lab.jp → 192.168.70.25

 

ESXi の TEP に DHCP でアドレスを設定するため、下記の構成で DHCP サーバーを用意してあります。

  • VLAN ID:74
  • サブネット:192.168.74.0/24
  • IP レンジ:192.168.74.120 192.168.74.129
    ※TEP の IP アドレスは、ESXi ホストごとに2つ必要です。今回はすこし余裕をもたせてあります。
  • デフォルト ゲートウェイ:192.168.74.1

 

VI Workload Domain の展開

SDDC Manager で、「インベントリ」→「ワークロード ドメイン」にある、「ワークロード ドメイン」→「VI - ワークロード ドメイン」を開きます。

 

ストレージの種類を選択して、「開始」をクリックします。

  • ストレージの選択:vSAN
    • vSAN ESA の有効化:チェック OFF

 

一般情報を入力して、「次へ」をクリックします。

  • 仮想インフラストラクチャ名:vcf-w01
  • 組織名:vcf-w01-org
  • SSO ドメイン:管理 SSO ドメインへの参加

 

クラスタの情報を入力して「次へ」をクリックします。

  • クラスタ名:vcf-w01-cl01
  • イメージ:Management-Domain-ESXi-Personality
    ※とりあえず Management Domain のイメージを利用。

 

デプロイする vCenter Server の情報を入力して「次へ」をクリックします。

  • vCenter Server の FQDN:vcf-w01-vc-01.c.go-lab.jp
  • vCenter Server の root パスワード

 

ネットワークの画面では「新しい NSX Manager インスタンスの作成」を選択したまま、NSX Manager の FQDN を入力して、画面をスクロールします。

  • アプライアンス 1 の FQDN:vcf-w01-nsx-01.c.go-lab.jp
  • アプライアンス 2 の FQDN:vcf-w01-nsx-02.c.go-lab.jp
  • アプライアンス 3 の FQDN:vcf-w01-nsx-03.c.go-lab.jp
  • アプライアンス クラスタの FQDN:vcf-w01-nsx.c.go-lab.jp

 

ネットワークの残りのパラメータを入力して、「次へ」をクリックします。

  • NSX Manager アプライアンスのサイズ:大規模
    (12 vCPU、48 GB RAM、300 GB ストレージ)
  • 管理者パスワード: admin ユーザーのパスワードを入力
  • 監査者パスワード:auditor ユーザーのパスワード(今回は空欄のまま)

 

vSAN ストレージの構成を選択して、「次へ」をクリックします。

  • 許容する障害の数: 0
    ※ラボ環境のため、冗長性なし。

 

ESXi ホストは、コミッショニングした 3台すべてを選択して「次へ」をクリックします。

 

スイッチの構成では、Default プロファイルの「選択」をクリックします。

 

「Distributed Switch」の画面が表示されるので、NSX のオーバーレイ ネットワークを構成する TEP の VLAN を指定するため「編集」をクリックします。

 

「vSphere Distributed Switch の詳細」が表示されるので、画面をスクロールします。

 

NSX の VLAN ID を入力して、「変更の保存」をクリックします。

  • VLAN ID:74
  • IP アドレス割り当て (TEP):DHCP ※変更不可

 

「Distributed Switch」の画面に戻るので、「確認」をクリックします。

 

「次へ」ボタンがアクティブになるのでクリックします。

 

ライセンスの入力画面では「後でライセンス」を選択して「次へ」をクリックします。

 

確認画面で「完了」をクリックします。

 

デプロイ処理が開始されるので、ひたすら待ちます。

 

デプロイが完了し、タスクのステータスが「成功」になったことを確認します。

 

展開した VI Workload Domain の様子

展開された VI Workload Domain の様子を確認します。

SDDC Manager で、「インベントリ」→「ワークロード ドメイン」に、VI Workload Domain が追加されました。名前をクリックして、ワークロード ドメインの画面を開きます。

 

ワークロード ドメイン(vcf-w01)の「サマリ」タブを開くと、 NSX Manager(3ノード + VIP)の証明書ステータスが表示されています。


「サマリ」タブの下方には、NSX Manager のアドレスが表示されます。

 

「サービス」タブには、NSX Manager へのリンクが表示されています。

 

「ホスト」タブを開くと、このワークロード ドメインが ESXi 3台で構成されています。

 

vSphere クラスタも、ホスト 3台で構成されています。

 

「証明書」タブを開くと、NSX Manager の証明書も SDDC Manager で管理されていることがわかります。

 

vSphere Client にログインすると、Management Domain の vCenter Single Sign-On(SSO)に参加しているため、拡張リンク モードになっています。vSphere Client で「ホストおよびクラスタ」インベントリを確認すると、Management Domain を構成する vCenter(ESXi 4台)と、VI Domain の vCenter(ESXi 3台)が両方表示されます。

 

VI Domain 用の NSX Manager の仮想マシン(vcf-w01-nsx-01 ~ 03)は、Management Domain に展開されています。

 

VI Domain の ESXi ホストにも NSX がインストールされているので、分散仮想スイッチが「NSX スイッチ」になっています。

 

以上、VCF 5.2 で NSX ありの VI Workload Domain を展開してみる話でした。