VMware Cloud Foundation(VCF)5.2 で VI Workload Domain をデプロイする準備として、ESXi ホストのコミッショニングを実施してみます。
今回の環境
VCF 5.2 で、下記のように NSX Manager 1台構成の Management Domain を展開してあります。投稿では VCF 5.1 を使用していますが、5.2 でも同様です。
今回コミッショニングする ESXi ホスト3台(下記の FQDN)は、DNS に正引き / 逆引きのレコードを登録しておきます。
- vcf-w01-esxi-01.c.go-lab.jp → 192.168.71.121
- vcf-w01-esxi-02.c.go-lab.jp → 192.168.71.122
- vcf-w01-esxi-03.c.go-lab.jp → 192.168.71.123
1. ESXi ホストのインストール
ESXi ホストは、3台用意してあります。下記の設定を済ませてあります。
- ESXi 8.0 U3 をインストール
- ネットワーク設定(ホスト名、IP アドレス、デフォルト ゲートウェイ)
- DNS サーバー設定
- NTP サーバー 設定
- 自己署名証明書の再生成
- /sbin/generate-certificates
- reboot
これは、下記イメージ図での赤枠のあたりです。
2. ネットワーク プールの作成
SDDC Manager で、「管理」→「ネットワーク設定」を開き、「ネットワーク プールの作成」をクリックします。
下記のようにネットワーク プールのパラメータを入力します。
- ネットワーク プール名:vcf-w01-np01
- ネットワーク タイプ
- vSAN:ON
- NFS:OFF
- iSCSI:OFF
- vMotion:ON
- vSAN ネットワーク情報
- VLAN ID:73
- MTU:1700
- ネットワーク:192.68.73.0
- サブネット マスク:255.255.255.0
- デフォルト ゲートウェイ:192.168.73.1
- 含まれる IP アドレスの範囲:192.168.73.121 ~ 192.168.73.124
- vMotion ネットワーク情報
- VLAN ID:72
- MTU:1700
- ネットワーク:192.68.72.0
- サブネット マスク:255.255.255.0
- デフォルト ゲートウェイ:192.168.72.1
- 含まれる IP アドレス範囲:192.168.72.121 ~ 192.168.72.124
「含まれる IP アドレス範囲」のとなりにある「追加」をクリックします。
IP アドレス範囲のとなりにあった「追加」が「削除」になり、「保存」ボタンがアクティブになるのでクリックします。
これで、ネットワーク プールが作成されました。
3. ESXi ホストのコミッショニング
ESXi ホストを、SDDC Manager に登録します。
SDDC Manager の「インベントリ」→「ホスト」を開き、「ホストのコミッショニング」をクリックします。
チェックリストが表示されるので、「すべて選択」のチェックを ON にして、「続行」をクリックします。
「新規追加」を選択したまま、ホストのパラメータを入力します。
ESXi ホスト 1台目
- ホストの FQDN:vcf-w01-esxi-01.c.go-lab.jp
- ストレージ タイプ:vSAN
- vSAN タイプ: vSAN HCI
- vSAN ESA:チェックを OFF にする
- ネットワーク プール名:vcf-w01-np01
- ユーザー名:root
- パスワード:root ユーザーのパスワードを入力
ひととおり入力したら、「追加」をクリックします。
ESXi ホストが、コミッショニング対象のリストに含まれました。
同様に、残り2台の ESXi ホストも追加します。
ESXi ホスト 2台目
- ホストの FQDN:vcf-w01-esxi-02.c.go-lab.jp
- ストレージ タイプ:vSAN
- vSAN タイプ: vSAN HCI
- vSAN ESA:チェックを OFF にする
- ネットワーク プール名:vcf-w01-np01
- ユーザー名:root
- パスワード:root ユーザーのパスワードを入力
ESXi ホスト 3台目
- ホストの FQDN:vcf-w01-esxi-03c.go-lab.jp
- ストレージ タイプ:vSAN
- vSAN タイプ: vSAN HCI
- vSAN ESA:チェックを OFF にする
- ネットワーク プール名:vcf-w01-np01
- ユーザー名:root
- パスワード:root ユーザーのパスワードを入力
「すべてのフィンガープリントを確認」のチェックを ON にして、「すべて検証」をクリックします。
3台とも、検証ステータスが「有効」になったのを確認して、「次へ」をクリックします。
「コミッショニング」をクリックします。
コミッショニングの処理が開始されます。
コミッショニングに対応したタスクが、「成功」になったことを確認します。
「未割り当てのホスト」を開くと、3台の ESXi ホストが表示されます。
これで、VI Domain を展開する準備ができました。
つづく。