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自宅ラボ NSX 4.1 の構築。Step-07: Tier-0 ゲートウェイの作成

ネステッド ESXi 環境を利用した NSX ラボを構築します。今回は、今回は、Tier-0 ゲートウェイを作成します。

 

今回の内容です。

 

1. NSX の Tier-0 ゲートウェイ

NSX では、Tier-0 ゲートウェイと Tier-1 ゲートウェイという、2種類のゲートウェイを作成します。Tier-0 ゲートウェイは 外部ネットワークと NSX ネットワークとの境界になり、Tier-1 ゲートウェイは NSX 環境内でのルーティングを担当します。

ここからは、Tier-0 ゲートウェイと、そのアップリンクを接続する VLAN セグメントを作成します。

 

2. VLAN セグメントの作成

まず、Tier-0 ゲートウェイのアップリンクを接続する VLAN セグメントを作成しておきます。これは通常の分散ポートグループと同様に VLAN ネットワークに接続できるオブジェクトですが、作成や削除といった操作は NSX Manager から実施ます。

 

NSX Manager で、「ネットワーク」タブ→「接続」→「セグメント」→「セグメント」タブを開いて、「セグメントの追加」をクリックします。

 

つぎのようにパラメータを入力して、下にスクロールします。

  • セグメント名: ここでは seg-vlan-120
  • 接続されたゲートウェイ: なし ※デフォルトのまま
  • トランスポート ゾーン: nsx-vlan-transportzone
  • VLAN: 120

Tier-0 ゲートウェイのアップリンクのために作成しますが、「接続されたゲートウェイ」は「なし」のままにします。

パラメータを入力したら、「保存」をクリックします。

 

このまま設定を進めることができますが、ここでの VLAN セグメントの設定は十分なので、「この Segment の設定を続行しますか?」では「いいえ」をクリックします。

 

セグメントが作成されました。

 

3. Tier-0 ゲートウェイの作成

 つづけて、Tier-0 ゲートウェイを作成します。

 

3-1. Tier-0 ゲートウェイの作成

「ネットワーク」タブ→「接続」→「Tier-0 ゲートウェイ」を開いて、「ゲートウェイの追加」→「Tier-0」をクリックします。

 

次のように Tier-0 ゲートウェイのパラメータを入力して、「保存」をクリックします。

  • 名前: t0-gw-21
  • HA モード: アクティブ/スタンバイ
  • Edge クラスタ: edge-cluster-21

 

Tier-0 ゲートウェイに設定を追加するので、「この Tier-0 ゲートウェイ の設定を続行しますか?」では「はい」をクリックします。

 

3-2. アップリンク インターフェイスの作成

Tier-0 ゲートウェイに、アップリンクとなるインターフェイスを作成します。

「インターフェイス」→「設定」を開きます。

 

「インターフェイスの追加」をクリックします。

 

次のようにパラメータを入力して、「保存」をクリックします。

  • 名前: uplink-1
  • タイプ: 外部 ※デフォルトのまま
  • IP アドレス/マスク: 192.168.120.11/24
  • 接続先 (セグメント): seg-vlan-120 ※冒頭で作成した VLAN セグメント
  • Edge ノード: lab-nsx-edge-21 ※以前の投稿でデプロイした NSX Edge 1台目

 

1つめのインターフェイスが作成されました。

Edge クラスタには Edge トランスポート ノードが 2台あるため、つづけて 2つめのインターフェイスを作成します。

 

次のようにパラメータを入力して、「保存」をクリックします。

  • 名前: uplink-2
  • タイプ: 外部 ※デフォルトのまま
  • IP アドレス/マスク: 192.168.120.12/24
  • 接続先 (セグメント): seg-vlan-120
  • Edge ノード: lab-nsx-edge-22 ※以前の投稿でデプロイした NSX Edge 2台目

 

2つのインターフェイスが作成されました。「閉じる」をクリックします。

 

Tier-0 ゲートウェイの画面でも、インターフェイスが 2つ作成されたことがわかります。

 

3-3. HA VIP の作成

このラボでは Edge トランスポート ノードが2台あるので、HA VIP を作成できます。

Tier-0 ゲートウェイの「HA VIP 構成」→「設定」を開きます。

 

「HA VIP 構成の追加」をクリックします。

 

次のようにパラメータを入力して「追加」をクリックします。

  • IP アドレス/マスク: 192.168.120.10/24
  • インターフェイス: t0-uplink-01、t0-uplink-02 ※前手順で作成したもの

 

HA VIP 構成の内容を確認して、「適用」をクリックします。

 

Tier-0 ゲートウェイの画面でも「HA VIP 構成」が「1」と表示されたことを確認して、「保存」をクリックします。

 

3-4. スタティック ルートの設定

このラボでは特にルーティング プロトコルを利用しないので、外部ネットワークとの接続のために、スタティック ルートを設定しておきます。

Tier-0 ゲートウェイの「ルーティング」→「スタティック ルート」→「設定」を開きます。

 

デフォルト ルートとして、外部ネットワークにあるルータのアドレスを指定します。「スタティック ルート の追加」をクリックして、次のようにパラメータを入力します。

  • 名前: default-route
  • ネットワーク: 0.0.0.0/0

ネクスト ホップを設定するため、「設定」をクリックします。

 

「ネクスト ホップの設定」をクリックし、外部ネットワークに用意してあるルータの IP アドレスを入力して、「追加」をクリックします。

  • IP アドレス: 192.168.120.1

 

「適用」をクリックします。

 

ネクスト ホップが「1」になりました。

「保存」→「閉じる」をクリックして、画面を閉じます。

 

Tier-0 ゲートウェイの画面でも「スタティック ルート」が「1」になりました。

「編集を終了」をクリックすると、ひとまず Tier-0 ゲートウェイの設定完了です。

 

つづく。