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vSphere with Tanzu 8.0 U2 ラボ環境構築。Part-09: Tier-0 ゲートウェイの作成

vSphere 8.0 U2 で、vSphere with Tanzu の自宅ラボ環境を構築していきます。今回は、NSX の Tier-0 ゲートウェイを作成します。

 

今回の内容です。

 

ドキュメントでは、下記のあたりが参考になります。

 

ラボ構成のイメージ

今回は、NSX の Tier-0 ゲートウェイを作成します。

 

Tier-0 ゲートウェイ のインターフェースを作成する準備として、VLAN セグメントを作成しておきます。これは、NSX Edge が NSX 外部のネットワークに接続する VLAN です。

 

「ネットワーク」タブ →「接続」→「セグメント」を開き、「NSX」タブにある「セグメントの追加」をクリックします。

 

パラメータを入力して、「保存」をクリックします。

  • 名前: seg-vlan-131
  • 接続されたゲートウェイ: なし
  • トランスポート ゾーン: nsx-vlan-transportzone
  • VLAN: 131

 

「この Segment の構成を続行しますか ?」は、「いいえ」をクリックして閉じます。

 

これで、VLAN セグメントが作成されました。

 

2. Tier-0 ゲートウェイの作成

vSphere with Tanzu のワークロード管理を有効化するための前提となる、Tier-0 ゲートウェイを作成します。ただし、このラボでは NSX Edge ノードが 1台しかないため、通常は必要な HA VIP の作成はスキップします。

 

2-1. Tier-0 ゲートウェイの作成

「ネットワーク」タブ →「接続」→「Tier-0 ゲートウェイ」を開き、「ゲートウェイの追加」→「Tier-0」をクリックします。

 

パラメータを入力して、「保存」をクリックします。

  • 名前: t0-gw-31
  • HA モード: アクティブ/スタンバイ
  • Edge クラスタ: edge-cluster-31

 

「このゲートウェイの構成を続行しますか?」では、このままインターフェースやスタティック ルートを設定するので「はい」をクリックします。

 

2-2. アップリンク インターフェースの作成

Tier-0 ゲートウェイ(t0-gw-31)の設定画面で、「インターフェイスと GRE トンネル」を開いて、「設定」をクリックします。

 

「インターフェイスの追加」をクリックします。

 

パラメータを入力して、「保存」をクリックします。

  • 名前: t0-uplink-1
  • タイプ: 外部
  • IP アドレス/マスク: 192.168.131.10/24
  • 接続先 (セグメント): seg-vlan-131
  • Edge ノード: lab-nsx-edge-31

 

作成したインターフェースの状態が「成功」になったことを確認します。状態が成功にならない場合には、少し待って更新ボタンをクリックしてみます。

本来であれば、同様の手順で2つ目のインターフェースを作成するのですが、このラボでは NSX Edge ノードが1台しかないためスキップします。

「閉じる」をクリックして、この画面を閉じます。

 

これで1つのインターフェースが作成されて、下記のように「1」と表示されます。

 

2-3. HA VIP を作成(省略)

本来であれば、ここで複数の Tier-0 インターフェースで HA VIP を作成します。しかし、今回は NSX Edge が 1台のみなので、作成してある Tier-0 インターフェースも 1つのみです。

Tier-0 インターフェースが 1つしかない場合は、そもそも HA VIP の作成ができないため、このラボでは作成しません。

 

2-4. スタティック ルートの作成

このラボでは、外部ネットワークと Tier-0 ゲートウェイの間で、ルーティング プロトコル(BGP / OSPF)ではなく、スタティック ルートを利用します。

Tier-0 ゲートウェイの設定画面で、「ルーティング」を開き、スタティック ルートの「設定」をクリックします。

 

「スタティック ルートの追加」をクリックします。

 

スタティック ルートのパラメータを入力します。

  • 名前: default-static-route
  • ネットワーク: 0.0.0.0/0

そして、ネクストホップの「設定」をクリックします。

 

「ネクスト ホップの設定」をクリックします。

 

ネクスト ホップの IP アドレスを入力して、「追加」をクリックします。

  • IP アドレス: 192.168.131.1

 

「適用」をクリックして、画面を閉じます。

 

「保存」をクリックします。

 

スタティック ルートの「状態」が「成功」になったことを確認して、「閉じる」をクリックして画面を閉じます。

ここでも、状態が「成功」にならない場合は、少し待って更新ボタンをクリックしてみます。

 

「編集を終了」をクリックして、Tier-0 ゲートウェイの設定を終了します。

 

3. Tier-0 アップリンク インターフェースへの疎通確認

Tier-0 ゲートウェイに作成したアップリンク インターフェース宛に、作業マシンなどから疎通確認しておきます。ネットワーク 構成によっては、作業マシンに、NSX Edge アップリンク ネットワーク宛のルーティング 設定が必要になります。

PS> ping 192.168.131.10

 

つづく。