vSphere 8.0 U2 で、vSphere with Tanzu の自宅ラボ環境を構築していきます。今回は、3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間に、Tanzu Kubernetes Gird Service(TKGS)のクラスタを作成します。
今回の内容です。
ドキュメントでは、下記のあたりが参考になります。
ラボ構成のイメージ
今回は、3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間に、TKGS クラスタを作成します。ただし、このラボの物理マシン リソースの都合により、クラスタを定義した YAML の紹介のみです・・・
TKGS クラスタの作成
3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間でも、1-Zone の場合と同様の手順で、kubectl apply コマンドで YAML をもとに TKGS クラスタを作成できます。
TKGS クラスタの YAML(3-Zone むけ)
ここでは、3-Zone むけの TKGS を定義した YAML の例を紹介します。
最少ノードの TKGS クラスタ(Control Plane x1 / Worker x1)
3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間でも、1-Zone の場合と同様の YAML で TKGS クラスタを作成できます。
ただし、Control Plane ノードが 1台、Worker ノードが 1台の場合でも、ストレージ ポリシーに 3-Zone に対応したものを指定する必要があります。
ちなみに、この YAML では仮想マシンの Zone を指定していないので、自動的に Zone が選定されるようです。
tkc-02_v1beta1_3zone.yml
- 4行目: クラスタ名は tkc-02
- 19行目~22行目: storageClass と defaultStorageClass として、3-Zone に対応するストレージ ポリシー(を vSphere 名前空間に追加したもの)を指定。
Control Plane x3 の TKGS クラスタ
Control Plane は 1台 または 3台が指定できます。そして 3台を指定すると、自動的に 各 Zone に1台ずつ配置されます。
tkc-03_v1beta1_3cp_1worker.yml
- 4行目: クラスタ名は tkc-03
- 10行目: Control Plane は 3台構成
Zone 指定して Worker を複数台展開する TKGS クラスタ
Worker ノードの展開では、上位のリソースとしてノード プールが作成されます。そして、仮想マシンを配置する Zone は、ノード プール単位の「failureDomain」で指定できます。各 Zone に 1台ずつ Worker ノード仮想マシンを展開する場合は、下記のような YAML になります。
tkc-04_v1beta1_1cp_3worker-3zone.yml
- 4行目: クラスタ名は tkc-04
- 13~16行目: 1つめのノード プール。zone-1 に 1台の Worker を配置
- 17~20行目: 2つめのノード プール。zone-2 に 1台の Worker を配置
- 21~24行目: 3つめのノード プール。zone-3 に 1台の Worker を配置
ただ、私の自宅ラボではリソースの都合上 クラスタの作成が完了できなかったので、ひとまず YAML ファイルの紹介までとします・・・
つづく。