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vSphere with Tanzu 8.0 U2 ラボ環境構築。Part-17: TKGS クラスタの作成(3-Zone スーパーバイザー)

vSphere 8.0 U2 で、vSphere with Tanzu の自宅ラボ環境を構築していきます。今回は、3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間に、Tanzu Kubernetes Gird Service(TKGS)のクラスタを作成します。

 

今回の内容です。

 

ドキュメントでは、下記のあたりが参考になります。

 

ラボ構成のイメージ

今回は、3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間に、TKGS クラスタを作成します。ただし、このラボの物理マシン リソースの都合により、クラスタを定義した YAML の紹介のみです・・・

 

TKGS クラスタの作成

3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間でも、1-Zone の場合と同様の手順で、kubectl apply コマンドで YAML をもとに TKGS クラスタを作成できます。

 

TKGS クラスタの YAML(3-Zone むけ)

ここでは、3-Zone むけの TKGS を定義した YAML の例を紹介します。

 

最少ノードの TKGS クラスタ(Control Plane x1 / Worker x1)

3-Zone スーパーバイザーの vSphere 名前空間でも、1-Zone の場合と同様の YAML で TKGS クラスタを作成できます。

ただし、Control Plane ノードが 1台、Worker ノードが 1台の場合でも、ストレージ ポリシーに 3-Zone に対応したものを指定する必要があります。

ちなみに、この YAML では仮想マシンの Zone を指定していないので、自動的に Zone が選定されるようです。

 

tkc-02_v1beta1_3zone.yml

  • 4行目: クラスタ名は tkc-02
  • 19行目~22行目: storageClass と defaultStorageClass として、3-Zone に対応するストレージ ポリシー(を vSphere 名前空間に追加したもの)を指定。

gist.github.com

 

Control Plane x3 の TKGS クラスタ

Control Plane は 1台 または 3台が指定できます。そして 3台を指定すると、自動的に 各 Zone に1台ずつ配置されます。

 

tkc-03_v1beta1_3cp_1worker.yml 

  • 4行目: クラスタ名は tkc-03
  • 10行目: Control Plane は 3台構成

gist.github.com

 

Zone 指定して Worker を複数台展開する TKGS クラスタ

Worker ノードの展開では、上位のリソースとしてノード プールが作成されます。そして、仮想マシンを配置する Zone は、ノード プール単位の「failureDomain」で指定できます。各 Zone に 1台ずつ Worker ノード仮想マシンを展開する場合は、下記のような YAML になります。

 

tkc-04_v1beta1_1cp_3worker-3zone.yml

  • 4行目: クラスタ名は tkc-04
  • 13~16行目: 1つめのノード プール。zone-1 に 1台の Worker を配置
  • 17~20行目: 2つめのノード プール。zone-2 に 1台の Worker を配置
  • 21~24行目: 3つめのノード プール。zone-3 に 1台の Worker を配置

gist.github.com

 

ただ、私の自宅ラボではリソースの都合上 クラスタの作成が完了できなかったので、ひとまず YAML ファイルの紹介までとします・・・

 

つづく。