VCF の Deployment Parameter Workbook を JSON に変換してみる。

VMware Cloud Foundation（VCF）では、Cloud Builder から SDDC をデプロイする際に、Excel 形式の Deployment Parameter Workbook を利用します。作業用のマシンに Excel がインストールされていない場合などには編集が大変なので、JSON 形式に保存してみます。

1. Deployment Parameter Workbook について
2. Deployment Parameter Workbook の準備
3. Cloud Builder での JSON ファイル生成
4. 生成された JSON ファイル

1. Deployment Parameter Workbook について

Excel 形式の Deployment Parameter Workbook は、Customer Connect で「Cloud Builder Deployment Parameter Guide」という名前で提供されています。

https://customerconnect.vmware.com/downloads/details?downloadGroup=VCF510&productId=1484&rPId=112797

Deployment Parameter Workbook は、パラメータシートの体裁になっています。

そして通常は、.xlsx ファイルをそのまま Cloud Builder にアップロードして利用します。

2. Deployment Parameter Workbook の準備

今回は、下記のように入力してあります。

Credentials シート

Host and Networks シート

Deploy Parameters シート

3. Cloud Builder での JSON ファイル生成

ドキュメントでは、下記のあたりが参考になります。

Using the SoS Utility on VMware Cloud Builder

まず、JSON ファイルを Cloud Builder に（scp などで）アップロードしておきます。

今回の Workbook のファイル名は「vcf-ems-deployment-parameter_VCF51-gowatana.xlsx」にしてあり、Cloud Builder の /home/admin ディレクトリに配置してあります。

/home/admin/vcf-ems-deployment-parameter_VCF51-gowatana.xlsx

admin@vcf-cb-01 [ ~ ]$ pwd
/home/admin
admin@vcf-cb-01 [ ~ ]$ ls
vcf-ems-deployment-parameter_VCF51-gowatana.xlsx

sos コマンドを実行するために、root ユーザにスイッチします。パスワードは、Cloud Builder の OVA をデプロイした際に入力したものです。

admin@vcf-cb-01 [ ~ ]$ su -
Password:
root@vcf-cb-01 [ ~ ]#

sos コマンドで、JSON 形式に変換します。

--jsongenerator-design オプションは固定値で、vcf-ems にしておきます。

root@vcf-cb-01 [ ~ ]# /opt/vmware/sddc-support/sos --jsongenerator --jsongenerator-input /home/admin/vcf-ems-deployment-parameter_VCF51-gowatana.xlsx --jsongenerator-design vcf-ems

コマンドを実行すると、いろいろと DEBUG メッセージが流れてから下記のように確認メッセージが表示されるので「Y」を入力して Enter キーを押すと JSON ファイルが生成されます。

Are you sure, you would like to replace? Y/N [N]:Y

JSON ファイルが、/opt/vmware/sddc-support/cloud_admin_tools/Resources/vcf-ems ディレクトリ配下に生成されます。

root@vcf-cb-01 [ ~ ]# ls -l /opt/vmware/sddc-support/cloud_admin_tools/Resources/vcf-ems/
total 8
-rw-r--r-- 1 root root 6572 Mar 17 14:59 vcf-ems.json

扱いやすいように、/home/admin ディレクトリにコピーして、admin ユーザに所有者を変更します。

root@vcf-cb-01 [ ~ ]# cp /opt/vmware/sddc-support/cloud_admin_tools/Resources/vcf-ems/vcf-ems.json /home/admin/vcf-ems.json
root@vcf-cb-01 [ ~ ]# chown admin:vcf /home/admin/vcf-ems.json

この JSON ファイルを、scp などで作業用のマシンにダウンロードしておきます。