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自宅ラボ NSX-T 3.1 の構築。Step-10: DHCP サーバの作成

※あたらしい NSX 4.1 のラボ構築は こちら をどうぞ。


 

NSX-T のネステッド ESXi 環境を利用したラボを構築してみます。今回はオーバーレイ セグメントで利用できるように、NSX Edge による DHCP サーバを作成します。

 

前回はこちら。

 

今回の内容です。

 

DHCP プロファイルの作成

まずは、DHCP サービスを提供する NSX Edge の選択などを設定する、DHCP プロファイルを作成します。

 

NSX Manager で、「ネットワーク」→「IP 管理」→「DHCP」を開き、「DHCP プロファイルの追加」をクリックします。

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つぎのようにパラメータを入力します。

  • プロファイル名: dhcp-profile-01 ※これから作成するプロファイルの名前
  • プロファイル タイプ: DHCP サーバ
  • Edge クラスタ: edge-cluster-01 ※以前の投稿で作成したものを選択

 

そして、「Edge」のとなりにある「設定」をクリックします。

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Edge クラスタから、Edge トランスポート ノードを選択します。ここでは、クラスタにふくまれる Edge を 2台とも選択します。

「EDGE の追加」をクリックして、「lab-nsx-edge-21」を選択してから「追加」をクリックします。

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さらに「EDGE の追加」をクリックして、「lab-nsx-edge-22」を選択してから「追加」をクリックします。

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Edge が 2つとも選択できた状態になったので、「適用」をクリックして閉じます。

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Edge が「2」になりました。「保存」をクリックします。

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これで、DHCP プロファイルが作成されました。

DHCP サーバの IP アドレスには自動的に「100.96.0.1/30」が設定されましたが、ここで作成した DHCP サーバへの経路は自動設定されるので、基本的には意識しなくてよいかと思います。このアドレスとは別に、DHCP を利用する各セグメントごとに、DHCP サーバの IP アドレスを設定することになります。

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Tier-1 ゲートウェイでの DHCP 構成

このラボは、オーバーレイ セグメントを Tier-1 ゲートウェイに接続しています。そのため、DHCP サーバを利用する前提として、Tier-1 ゲートウェイで「DHCP の構成」を設定しておきます。

 

「ネットワーク」→「接続」→「Tier-1 ゲートウェイ」を開くと、以前の投稿で作成した Tier-1 ゲートウェイ「t1-gw-01」が存在します。

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「t1-gw-01」の「編集」開きます。

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「DHCP の構成」をクリックします。

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次のように選択して「保存」をクリックします。

  • タイプ: DHCP サーバ
  • DHCP サーバ プロファイル: dhcp-profile-01 ※さきほど作成したもの

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DHCP の構成に「ローカル | 1サーバ」と表示されます。

「保存」をクリックします。

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そして、画面下にスクロールして「編集を終了」をクリックします。

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セグメントでの DHCP 構成

オーバーレイ セグメント「seg-overlay-01」で、DHCP サーバを構成します。

 

「ネットワーク」→「接続」→「セグメント」→「セグメント」タブを開くと、以前の投稿で作成したオーバーレイ セグメント「seg-overlay-01」が存在します。このセグメントのネットワーク アドレスは 172.16.1.0/24(ゲートウェイ 172.16.1.1)です。

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seg-overlay-01 の「編集」を開きます。

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「DHCP 構成を行う」をクリックします。

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「DHCP 構成の設定」画面が表示されるので、次のようにパラメータを入力してから「適用」をクリックします。

  • DHCP タイプ: ローカル DHCP サーバ
  • DHCP プロファイル: dhcp-profile-01 ※さきほど作成したもの
  • DHCP 構成: 有効
  • DHCP サーバ アドレス: 172.16.1.254/24
    ※オーバーレイ セグメントのネットワーク アドレスから指定
  • DHCP 範囲:172.16.1.100-172.16.1.199
    ※これもオーバーレイ セグメントのネットワーク アドレスから指定
  • DNS サーバ: DHCP で設定する DNS サーバのアドレスを指定

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セグメントの編集画面に戻るので「保存」をクリックします。

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「編集を終了」をクリックします。

これで、このセグメントで DHCP サーバが利用できるようになります。

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ゲスト OS でのネットワーク設定確認

オーバーレイ セグメント「seg-overlay-01」を割り当ててある VM で、ゲスト OS 側のネットワークが DHCP による設定になっていれば、DHCP サーバから IP アドレスなどが自動設定されるはずです。

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ゲスト OS にログインして確認すると、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、DNS サーバ アドレスが設定されているはずです。

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つづく。