VMware Cloud Director の小規模なラボ環境を構築します。今回は、VCD の プロバイダ VDC で Tier-0 ゲートウェイを登録して、NSX-T の Tier-1 ゲートウェイとして実装される「Edge Gateway」を作成します。
前回はこちら。
全体の流れはこちら。
今回の内容です。
下記の赤枠のあたりを構築します。
1. Tier-0 ゲートウェイの登録
VCD のプロバイダ ポータルに、administrator でログインして作業します。
「リソース」→「クラウド リソース」→「Tier-0 ゲートウェイ」を開き、「新規」をクリックします。
事前にインフラストラクチャ リソースとして登録しておいた NSX-T Manager を選択して、「次へ」をクリックします。
- NSX-T Manager: lab-nsx-31
「全般」画面で、Tier-0 ゲートウェイを登録する際に設定する名前を入力して、「次へ」をクリックします。
- 名前: provider-t0-gw-01
「Tier-0 ルーター」画面では、NSX-T で作成してある Tier-0 ゲートウェイを選択して「次へ」をクリックします。
- Tier-0 ルーター: t0-gw-31
「構成」画面で、「新規」をクリックして、Tier-0 ゲートウェイで使用する IP アドレス ブロックを入力します。
- IP アドレス ブロック: 192.168.31.11/24
そして、「固定 IP プール」の編集ボタンをクリックします。
固定 IP プールを追加して、「保存」をクリックします。
- 固定 IP プール: 192.168.31.100 - 192.168.31.149
固定 IP プールが表示されたことを確認して、「次へ」をクリックします。
「設定内容の確認」画面が表示されるので、「完了」をクリックします。
これで、Tier-0 ゲートウェイが登録されました。
2. Edge Gateway の作成
プロバイダ ポータルで、組織 VDC に Edge Gateway を作成します。
「リソース」→「クラウド リソース」→「Edge Gateway」を開き、「新規」をクリックします。
Edge Gateway を作成する組織 VDC を選択して、「次へ」をクリックします。
- 組織 VDC: org-vdc-01
「全般」画面で、Edge Gateway の名前を入力して「次へ」をクリックします。
- 名前: org-01-edge-01
「Tier-0 ゲートウェイ」画面で、前の手順で登録した Tier-0 ゲートウェイを選択して「次へ」をクリックします。
「Edge クラスタ」画面で、NSX-T の Edge クラスタを選択して「次へ」をクリックします。
- Edge クラスタ: プロバイダ Tier-0 ゲートウェイの Edge クラスタの使用
「割り当てられた IP アドレス」画面で、Tier-0 ゲートウェイで設定した IP アドレス プールからアドレスを入力して「次へ」をクリックします。
- プライマリ IP: 192.168.31.100
- IP アドレスの割り当て: 192.168.31.100 - 192.168.31.119
「設定内容の確認」が表示されるので、「完了」をクリックします。
これで org-vdc-01 組織 VDC に、Edge Gateway が作成されました。
作成した 組織 VDC の Edge Gateway は、テナント ポータルに組織の管理者ユーザ(この環境であれば org-01-admin ユーザ)でログインした場合でも表示されます。
テナント ポータルに org-01-admin ユーザでログインして、「ネットワーク」→「Edge Gateway」を開くと Edge Gateway が表示されます。
NSX-T Manager で確認すると、Edge Gateway は Tier-1 ゲートウェイとして作成されていることがわかります。
作成された Tier-1 ゲートウェイは、Tier-0 ゲートウェイに自動的に接続されます。
つづく。