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vSphere with Tanzu 8.0 U2 ラボ環境構築。Part-04: ストレージ ポリシーの作成

vSphere 8.0 U2 で、vSphere with Tanzu の自宅ラボ環境を構築していきます。今回は、vSphere with Tanzu でのデータストア指定に利用される、仮想マシン ストレージ ポリシーを作成します。

 

今回の内容です。

 

ドキュメントでは、下記のあたりが参考になります。

 

ラボ環境のイメージ

今回は、直前の手順で作成した NFS デーアストアにタグを付与して、それを参照する仮想マシン ストレージ ポリシーを作成します。

スーパーバイザーの制御プレーン 仮想マシンや、Tanzu Kubernetes Grid Service の Kubernetes(TKGS)クラスタ ノードの仮想マシンの配置などでは、データストアを直接指定しません。かわりに、vCenter Server で作成する仮想マシン ストレージ ポリシーを指定することになります。

 

ちなみに、vSAN データストアを利用する場合は、デフォルトで作成される「vSAN Default Storage Policy」が利用できるので、この投稿の手順をスキップしても大丈夫です。 今回のラボでは ESXi ホストのメモリ消費を節約するために、あえて vSAN ではなく NFS データストアを利用するため、仮想マシン ストレージ ポリシーを追加作成しています。

 

1. データストアへのタグの割り当て

NFS データストアを使用する場合は、仮想マシン ストレージ ポリシーでタグ ベースでデータストアを指定するので、まずはタグを作成してデータストアに割り当てます。

 

1-1. カテゴリの作成

タグのカテゴリを作成します。

「タグとカスタム属性」→「タグ」タブ →「カテゴリ」を開き、「新規」をクリックします。

 

「カテゴリの作成」画面で、下記を入力して「作成」をクリックします。

  • カテゴリ名: vwt-ds-category
  • オブジェクトあたりのタグ数: 1つのタグ
  • 関連付け可能なオブジェクト タイプ: 「データストア」のみ選択

 

これで、カテゴリが作成できました。

 

1-2. タグの作成

「タグとカスタム属性」→「タグ」タブにある、「タグ」を開いて、「新規」をクリックします。

 

「タグの作成」画面で、下記を入力して「作成」をクリックします。

  • 名前: nfs
  • カテゴリ: vwt-ds-category

 

これで、タグが作成されました。

 

1-3. タグの割り当て

NFS データストアに、タグを割り当てます。

「インベントリ」→「データストア」→ 対象のデータストア(Datastore-NFS-z1)を選択して、「アクション」→「タグとカスタム属性」→「タグの割り当て」をクリックします。

 

「nfs」タグを選択して、「割り当て」をクリックします。

 

これで、データストアにタグが付与されました。

 

同様に、Datastore-NFS-z2、Datastore-NFS-z3 データストアにも nfs タグを付与しておきます。

「nfs」タグが付与されたオブジェクトの確認するには、「タグとカスタム属性」→「タグ」タブにある、「タグ」を開いて、「nfs」タグ名をクリックします。

 

「オブジェクト」タブに、割り当てられているデータストアの一覧が表示されます。

 

2. 仮想マシン ストレージ ポリシーの作成(1-Zone 用)

「ポリシーおよびプロファイル」→「仮想マシン ストレージ ポリシー」を開き、「作成」をクリックします。

 

名前を入力して、「次へ」をクリックします。

  • 名前: vwt-nfs-policy

 

「ポリシー構造」画面で、下記を選択して「次へ」をクリックします。

  • デーアストア固有のルール: タグ ベースの配置ルールを有効化

 

「タグ ベースの配置」画面で、ルールを入力して「次へ」をクリックします。

  • タグ カテゴリ: vwt-ds-category
  • 使用量オプション: 以下のタグ付けをされたストレージを使用:
  • タグ: nfs

 

「ストレージ互換性」画面の「互換性あり」タブに、タグ付けしたデータストアが表示されることを確認して「次へ」をクリックします。

 

「完了」をクリックします。

 

これで、仮想マシン ストレージ ポリシーが作成されました。

 

3. 仮想マシン ストレージ ポリシーの作成(3-Zone 用)

仮想マシン ストレージ ポリシーの「作成」から、もうひとつポリシーを作成しておきます。

名前を入力して、「次へ」をクリックします。

  • 名前: vwt-nfs-policy-3zone

 

「ポリシー構造」画面で、下記を選択して「次へ」をクリックします。

  • デーアストア固有のルール: タグ ベースの配置ルールを有効化
  • ストレージ トポロジ: 使用ドメインの有効化

 

「タグ ベースの配置」画面で、ルールを入力して「次へ」をクリックします。

  • タグ カテゴリ: vwt-ds-category
  • 使用量オプション: 以下のタグ付けをされたストレージを使用:
  • タグ: nfs

 

「使用ドメイン」画面で、ストレージ トポロジ タイプを選択して「次へ」をクリックします。とはいっても、ここで選択できるのは「ゾーン」のみです。

  • ストレージ トポロジ タイプ: ゾーン

 

「ストレージ互換性」画面の「互換性あり」タブに、タグ付けしたデータストアが表示されることを確認して「次へ」をクリックします。

ここで意図したデータストアが表示されない場合は、クラスタをまたいで共有されていないことを再確認します。

 

「完了」をクリックします。

 

これで、3-Zone スーパーバイザを構成する際に指定する仮想マシン ストレージ ポリシーが作成できました。

 

つづく。