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vSphere with Tanzu 8.0 U2 ラボ環境構築。Part-05: vDS / 分散ポート グループの作成

vSphere 8.0 U2 で、vSphere with Tanzu の自宅ラボ環境を構築していきます。今回は、NSX インストールの前提となる vSphere Distributed Switch(vDS)を作成します。

 

今回の内容です。

 

ドキュメントでは、下記のあたりが参考になります。

 

ラボ構成のイメージ

今回は、vSphere Distributed Switch(vDS)と、分散ポート グループを作成します。

 

1. vDS の作成

vCenter インベントリでデータセンター(lab-dc-31)を右クリック →「Distributed Switch」→「新しい Distributed Switch」を開きます。

 

vDS の名前を入力して、「次へ」をクリックします。

  • 名前: DSwitch-31

 

vDS のバージョンを選択して、「次へ」をクリックします。

  • バージョン: 8.0.0 - ESXi 8.0 以降

 

「設定」画面では、下記を入力して「次へ」をクリックします。

  • アップリンク数: 2
  • デフォルトのポート グループの作成: OFF

 

設定を確認して、「完了」をクリックします。

 

vDS の MTU を変更します。vDS(DSwitch)→「構成」タブ →「設定」→「プロパティ」を開き、「編集」をクリックします。

 

「詳細」タブを開き、MTU を変更して「OK」をクリックします。ちなみに、実際はここで MTU 設定を変更しなくても、NSX のトランスポート ノードとして構成した際に自動的に MTU が 1700 に変更されます。

  • MTU: 1700

 

vDS の MTU が、1700 に変更されました。

 

2. 分散ポートグループの作成

NSX Edge のデプロイで必要になるポート グループを作成しておきます。

 

2-1. 管理ネットワーク

NSX Edge ノードの仮想マシンの vNIC#1 や、スーパーバイザー制御プレーン仮想マシン(Superviser Control Plane VM)の vNIC#1 を接続する、管理ネットワークのポートグループを作成します。

 

vDS(DSwitch-31) →「分散ポート グループ」→「新規の分散ポート グループ」を開きます。

 

ポートグループの名前を入力して「次へ」をクリックします。

  • 名前: dvpg-mgmt

 

「設定」画面では、VLAN の情報を入力して「次へ」をクリックします。

  • VLAN タイプ: VLAN
  • VLAN ID: 10

 

設定を確認して、「完了」をクリックします。

 

2-2. NSX Edge TEP ネットワーク

同様の手順で、NSX Edge VM がオーバーレイ ネットワークの TEP(トンネル エンド ポイント)で使用するポート グループも作成しておきます。

  • 名前: dvpg-edge-tep
  • VLAN タイプ: VLAN
  • VLAN ID: 132

NSX Edge TEP ネットワークのポート グループは、NSX Edge Uplink と同様の VLAN トランク設定にすることもできます。この場合、かわりに NSX のアップリンク プロファイルで VLAN ID を設定します。

 

同様の手順で、NSX Edge VM のアップリンク インターフェースが使用するポート グループも作成しておきます。これは他のポート グループとは異なり、VLAN トランクとして構成します。

 

ポート  グループの名前を入力して「次へ」をクリックします。

  • 名前: dvpg-edge-uplink

 

「設定」画面で、VLAN の情報を入力します。

  • VLAN タイプ: VLAN トランク
  • VLAN トランクの範囲: 0-4094

そして、「デフォルト ポリシー設定をカスタマイズします」のチェックの ON にして「次へ」をクリックします。

ちなみに、標準仮想スイッチ(vSS)にポートグループを作成する場合は、VLAN トランクが設定できないため、VLAN ID を「すべて (4095)」にします。

 

「セキュリティ」画面で、下記を設定して「次へ」をクリックします。

  • 偽装転送: 承諾
  • MAC ラーニング → ステータス: 有効

ちなみに、MAC ラーニングに対応していないバージョンの vSphere の場合は、かわりに「無差別モード」を承諾にします。

 

トラフィック シェービングは、デフォルトのまま「次へ」をクリックします。

 

「チーミング およびフェイルオーバー」では、下記を設定して「次へ」をクリックします。

  • ロード バランシング: 明示的なフェイルオーバー順序を使用
  • フェイルオーバーの順序: 「アップリンク 2」を「スタンバイ アップリンク」に移動する

 

監視(NetFlow)の設定は、デフォルトのまま「次へ」をクリックします。

 

「その他」画面でも、そのまま「次へ」をクリックします。

 

設定を確認して、「完了」をクリックします。

 

これで、下記のように 3つの分散ポート グループが作成されました。

 

3. ESXi ホストの接続

ネットワーク インベントリで、vDS(DSwitch-31)を右クリック →「ホストの追加と管理」を開きます。

 

「ホストの追加」を選択して、「次へ」をクリックします。

 

ESXi ホストを、今回はすべて選択して「次へ」をクリックします。

 

この環境の ESXi ホストには NIC が4つ(vmnic0 ~ 3)搭載されています。ここでは、下記のように vDS のアップリンクを割り当てて「次へ」をクリックします。

  • vmnic2 → アップリンク 1
  • vmnic3 → アップリンク 2

 

VMkernel アダプタは、設定変更せずそのまま(vDS に移行しないで)「次へ」をクリックします。

 

仮想マシンはまだ作成されていないので、ただ「次へ」をクリックします。

 

「設定の確認」画面が表示されるので、「完了」をクリックします。

 

これで、vDS に下記のように ESXi の NIC が接続されました。

  • アップリンク 1: ESXi 全台の vmnic2
  • アップリンク 2: ESXi 全台の vmnic3
    ※ただしネスト環境なので、あえて切断してあります。

 

つづく。