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vROps 8.2 で vSAN 書き込みバッファ推奨サイズを確認してみる。

個人的な vSAN Advent Calendar 17日目です。

自宅ラボの vSAN 7.0 U 1 Advent Calendar 2020 - Adventar

自宅ラボの vSAN のキャッシュ ディスク容量について考える機会があり、ためしに、vROps(vRealize Operations Manager)8.2 で、vSAN を見てみました。

今回の環境

今回は、vSAN 6.7 U3 の情報を確認しています。

vROps では、vSAN アダプタを設定ずみです。

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vSAN キャッシュ デバイスの情報確認

vROps では vSAN のモニタリングも可能で、よく話題になる、ディスク グループの書き込みバッファの空き容量(%)についても確認できたりします。

「環境」→ VMware vSAN 配下の「vSAN コア サービスおよびハードウェア」を開きます。

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vSAN の構成にあわせてツリーをたどると、ディスク グループ(Disk group)を見つけられます。下記スクリーンショットの ESXi に作成されているディスク グループでは、書き込みバッファ キャパシティが 228 GB 程度で、空き容量が 96% でした。

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それでは、ディスク グループの書き込みバッファ推奨サイズを確認してみます。

ディスク グループを選択して、「メトリック」タブで、「メトリック」→「キャパシティ分析が生成されました」→「書き込みバッファ」→「推奨サイズ (バイト)」のチャートを確認してみると、推奨サイズは 122GB 程度になっていました。

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キャッシュ ディスクでも推奨サイズを確認してみます。

ツリーをたどって、キャッシュ ディスクを選択します。この ESXi ホストのディスク グループのキャッシュ層には、250GB の SSD が構成されていることがわかります。

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キャッシュ ディスクを選択した状態で、「すべてのメトリック」→「キャパシティ分析が生成されました」→「ディスク容量」を開いて、「推奨サイズ(GB)」をダブルクリックすると、推奨サイズのグラフが表示されます。

こちらでも 116.44GB(こちらははじめから GB なので、ディスク グループと同程度)が推奨のようなので、キャッシュ ディスクの容量には余裕がありそうです。

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vROps では、別の画面で同様の情報を確認することもできますが、今回は vSAN の構造にあわせてたどりやすい方法で調査してみました。

ちなみに、ドキュメントにも一応 vSAN のメトリックの一覧が記載されています。ただし、実機と完全一致はしていないような気もします。

vSAN のメトリック

実際に API や PowerCLI でメトリック情報を取得する場合は、下記のように実機からキーを確認できます。

PowerCLI で vROps から取得できそうな vSAN 情報を確認してみる。 - vm.gowatana.jp

今回確認したホストのキャッシュ デバイスは 250GB なのですが、今後キャッシュ用 SSD を交換する際は、もう少し容量が少なくてもいい気がしました。

以上、vROps で vSAN キャッシュ ディスクの推奨サイズを見てみる話でした。