VMware Cloud Foundation(VCF)5.2 の Aria Automation で、テンプレートから展開する仮想マシンを NSX オーバーレイ セグメントに接続してみます。今回は、NSX による Private ネットワークを構成するテンプレートを展開してみます。
前回はこちら。
今回の内容です。
1. Assembler でのテンプレートの編集(NSX Private ネットワーク)
Assembler の「デザイン」→「Templates」で、テンプレート「vm-template-04」を開きます。このテンプレートは、まだ Cloud.NSX.Network の networkType が「routed」になっています。
「プロパティ」タブを開き、Network type を変更します。
- Network type:private
「テスト」をクリックして、テストが成功することを確認しておきます。
「バージョン」をクリックします。
パラメータを入力して、「作成」をクリックします。
- バージョン:2 ※自動的に増加されたものが表示される
- このバージョンのカタログへのリリース:ON
これで、新しいバージョンがカタログに公開されました。
2. テンプレートの展開
Service Broker の「使用」タブ →「カタログ」を開き、テンプレートの「申請」をクリックします。
- テンプレート:vm-template-04
展開名を入力して、「送信」をクリックします。
- バージョン:2
- 展開名:test-deploy-05
「展開」を開き、「test-deploy-05」の前にあるマークをクリックすると、展開の情報を確認できます。仮想マシンと NSX セグメントが作成されると、下記のようになります。
- NSX ネットワークのリソース名:demo-pj-01-524
- 仮想マシンのリソース名:demo-pj-01-525
- 仮想マシンのアドレス:10.0.20.98
vSphere Client で仮想マシン「demo-pj-01-525」を確認すると、IP アドレス「10.0.20.98」が設定されています。
NSX Manager で確認すると、Cloud.NSX.Network のリソース名(demo-pj-01-524)と同名のオーバーレイ セグメントが作成されていますが、Tier-1 ゲートウェイには接続されていません。
このセグメントでは、サブネットとして「10.0.20.64/26」(ゲートウェイは 10.0.20.65/26)が設定されています。
オーバーレイ セグメントには、仮想マシンが接続されています。
3. 仮想マシンへのリモート コンソール接続
この仮想マシンは外部ネットワークとは接続されていないので、Service Broker でリモート コンソールを開いてみます。
Service Broker の「使用」タブ →「展開」→「test-deploy-05」を開きます。そして、仮想マシン「Cloud_Machine_1」を選択して、「アクション」→「Connect to Remote Console」を開きます。
Web ブラウザの新規タブにて、リモート コンソールが開きます。
今回は Photon OS 5.0 の OVA をデフォルトのまま使用しているので、下記のアカウントで初回ログインします。
- ユーザー:root
- 初期パスワード:changeme
以上、Aria Automation のテンプレート展開で NSX オーバーレイ セグメントを利用してみる話でした