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小規模 VMware Cloud Director 10.4 ラボ構築。Part-04 プロバイダ VDC の作成

VMware Cloud Director の小規模なラボ環境を構築します。今回は、VCD のプロバイダ ポータルで、インフラストラクチャ リソースとして vCenter Server と NSX-T Manager を追加して、プロバイダ VDC を作成します。

 

前回の内容はこちら。

 

全体の流れはこちら。

 

今回の内容です。

 

今回の構築範囲は、下記の赤枠のあたりです。

 

1. インフラストラクチャ リソースの追加

VCD のプロバイダ ポータルで、インフラストラクチャ リソースとして vCenter Server と NSX-T Manager を追加します。

 

1-1. vCenter Server インスタンスの追加

VCD のクラウド ポータルにログインして作業します。

「リソース」→「インフラストラクチャ リソース」→「vCenter Server インスタンス」を開いて、「追加」をクリックします。

 

vCenter Server の情報を入力して、「次へ」をクリックします。

 

vCenter の証明書が表示されるので「取得」をクリックします。ちなみに今回の vCenter では、VCSA デプロイ時に自動生成される証明書を利用しています。

 

vCenter の CA 証明書が表示されるので、「選択項目の信頼」をクリックします。

 

NSX-V Manager の登録画面が表示されますが、今回は NSX-T を利用するのでスキップします。「設定」を OFF にして、「次へ」をクリックします

 

アクセス設定は、デフォルトのまま「次へ」をクリックします。

 

「設定内容の確認」画面が表示されるので、「完了」をクリックします。

 

「Trust vSphere Certificat Authority」画面にて、また VMCA の証明書が表示されるので「信頼」をクリックします。

 

これで、vCenter Server インスタンスが追加されました。

 

1-2. NSX-T Manager の追加

「リソース」→「インフラストラクチャ リソース」→「NSX-T」→「NSX-T Manager」を開いて、「追加」をクリックします。

 

NSX-T Manager の情報を入力して、「保存」をクリックします。

  • 名前: lab-nsx-31
  • Url: https://lab-nsx-31.vcd.go-lab.jp/
    この URL は、証明書の都合により、NSX-T Manager デプロイ時に指定したホスト名(FQDN)でアドレス指定します。
  • ユーザー名: admin
  • パスワード

 

NSX-T Manager の証明書が表示されるので、「信頼」をクリックします。

 

これで、インフラストラクチャ リソースとして NSX-T Manager が登録されました。

 

2. ネットワーク プールの作成

クラウド リソースとして、NSX-T の Geneve オーバーレイ ネットワークのネットワーク プールを作成していきます。これは、プロバイダ VDC の作成時に指定することになります。

 

「リソース」→「クラウド リソース」→「ネットワーク プール」を開き、「新規」をクリックします。

 

作成するネットワーク プールの名前を入力して、「次へ」をクリックします。

  • 名前: overlay-nw-pool-01

 

ネットワーク プールのタイプを選択して、「次へ」をクリックします。

  • ネットワーク プール タイプ: Geneve によってバッキング

 

ネットワーク プールのプロバイダとして、事前に登録した NSX-T Manager を選択して「次へ」をクリックします。

  • プロバイダ: lab-nsx-31

 

ネットワークを払い出すためのトランスポート ゾーンを選択して、「次へ」をクリックします。

  • トランスポート ゾーン: nsx-overlay-transportzone

 

「設定内容の確認」画面が表示されるので、「完了」をクリックします。

 

これで、ネットワーク プールが作成されました。

 

3. プロバイダ VDC の作成

インフラストラクチャ リソースを管理する、プロバイダ VDC を作成します。

「リソース」→「クラウド リソース」→「プロバイダ VDC」を開き、「新規」をクリックします。

 

作成するプロバイダ VDC の名前を入力して、「次へ」をクリックします。

  • 名前: provider-vdc-01

 

プロバイダとして、事前にインフラストラクチャ リソースとして登録しておいた vCenter Server インスタンスを選択して、「次へ」をクリックします。

  • プロバイダ: lab-vc-31

 

プロバイダ VDC で管理するクラスタ、もしくはリソース プールを選択して、「次へ」をクリックします。今回は、事前作成しておいたリソースプールを選択します。

  • リソース プール: rp-lab-vcd-01-system

 

VDC で使用するストレージ プロファイル(仮想マシン ストレージ ポリシー)を選択して、「次へ」をクリックします。

  • ストレージ: sp-local-vmfs ※これは、仮想マシン ストレージ ポリシー

 

ネットワーク プールを選択して、「次へ」をクリックします。

ここでは、事前にインフラストラクチャ リソースとして登録しておいた NSX-T Manager を選択することで、関連するネットワーク プールが選択可能になります。

  • ネットワーク プール オプション: NSX-T Manager および Geneve ネットワーク プールを選択
    • NSX-T Manager: lab-nsx-31
      • ネットワーク プール: overlay-nw-pool-01

 

「設定内容の確認」画面が表示されるので、「完了」をクリックします。

 

これで、プロバイダ VDC が作成されました。

 

vSphere Client で「ホストおよびクラスタ」インベントリを確認すると、選択したリソース プールの配下に、「System vDC (UUID)」リソース プールが作成されます。

 

つづく。