個人的な vSAN Advent Calendar 20日目です。
vSAN の iSCSI ターゲットを有効化してみます。今回は、あえて設定変更を最小限にしてみました。
今回の環境
vSAN 7.0 U1 の 4ノードクラスタです。vCenter 7.0 U1c + ESXi 7.0 U1 です。
ESXi には、iSCSI ネットワークむけに VMkernel ポート(vmk3)を作成してあります。
iSCSI ターゲット サービスの有効化
vSAN クラスタで、iSCSI ターゲット サービスを有効化します。
vSAN クラスタの「設定」→「vSAN」→「サービス」で、vSAN iSCSI ターゲット サービスの「編集」を開きます。
次にように設定変更して、「適用」をクリックします。
- vSAN iSCSI ターゲット サービスを有効化: 有効(緑)にする
- デフォルトの iSCSI ネットワーク: vmk3(ESXi で iSCSI むけに作成した vmk ポートを選択)
iSCSI ターゲット サービスが有効化されました。
iSCSI ターゲットの作成
vSAN クラスタの「設定」→「iSCSI ターゲット サービス」→「iSCSI ターゲット」を開き、「追加」をクリックします。
エイリアスだけ入力(今回は vit-01)して、他のパラメータはデフォルトのままにします。ターゲットの IQN は、空欄にしておくと自動生成されます。
iSCSI ターゲットが作成されました。
iSCSI LUN の作成
この時点では、ストレージ サーバが作成されただけで、ボリュームはまだ存在しない状態です。「vSAN iSCSI LUN - vit-01(ターゲットのエイリアス)」にある「追加」から、LUN を作成します。
今回は、LUN の容量(20GB)だけ指定しています。ちなみに ID は自動採番されます。
LUN が作成されました。
おまけ
vSAN ターゲットに作成された LUN は、VM の仮想ディスクと同じように扱われます。
vSAN クラスタの「監視」→vSAN の「仮想オブジェクト」を開き、「iSCSI ターゲット」をクリックすると、LUN にかかわるオブジェクトを表示できます。
作成した「vit-01」ターゲットの LUN 選択して、「配置の詳細の表示」をクリックします。
この LUN には、仮想マシン ストレージ ポリシー「vSAN Default Storage Policy」が割り当てられているので、コンポーネント 2つと監視(Witness)が、ホストに分散配置されています。
つづく。