vSphere Client から NSX-T 3.2 をインストールする途中で、ESXi の準備が失敗することがあります。今回は、その場合の解決の様子を紹介します。
下記投稿にある「ホスト クラスタの準備」あたりで失敗したときの様子です。
今回の状況
vSphere Client から NSX-T 3.2 をインストールの途中で、ESXi へのモジュールインストールで失敗することがあります。
この場合、vSphere Client ではなく、NSX Manager や ESXi にログインして問題を解消する必要があります。
今回は、全く同じ構成の ESXi のうち 1台のみ失敗しています。このホストでは NSX Manager が起動しているので、おそらく ESXi のリソース不足が原因です。
NSX Manager でのエラー解消
NSX Manager に、admin ユーザでログインします。このときのパスワードは、NSX Manager をデプロイする際に入力したものです。
おそらく初回ログインとなるので、エンドユーザー使用許諾契約書や CEIP などに回答します。
「システム」→「管理」→「ファブリック」→「ノード」→「トランスポート ノード」を開きます。
「管理元」で「VcLink」を選択すると、NSX の準備を進めていた vSphere クラスタが表示されます。この画面でも問題の ESXi がエラーになっており、メッセージをクリックするとインストールの進行状況が表示されるので「解決」をクリックします。
詳細なエラーの内容が表示されるので、(ESXi にログインしたりして)解消した上でチェックボックスをオンにして、「解決」をクリックします。
ちなみに今回は、原因が ESXi ホストのリソース不足だったので、ESXi のメモリ容量を追加したうえで「解決」をクリックしています。
これで、NSX の準備が再実行されます。
vSphere Client の NSX プラグインの画面には、特に再実行ボタンなどは存在しません。NSX Manager での再処理を検知して、自動的にインストール進捗が表示されます。
原因が解消されていれば、NSX-T モジュールのインストール処理が成功するはずです。これで次に進めるようになります。
以上、下記に戻る。