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VCF で VI Domain むけに vLCM イメージを用意してみる。

VCF の SDDC Manager で VI Domain を展開する際に、vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のイメージを指定します。今回は VI Domain むけに、Management Domain とは異なるベンダーの vLCM Image を用意してみます。

 

VCF と vLCM Image について

VCF の SDDC Manager で vLCM イメージを利用するには、既存の vSphere クラスタからインポートすることになります。このとき、Management Domain と VI Domain とで異なるハードウェアを利用してる場合には、どこかに vSphere クラスタを用意して、そこからエクスポート → インポートすることになります。

 

しかし、イメージのエクスポート → インポートが面倒なので、今回は Management Domain の vCenter インベントリに空の vSphere クラスタを作成して、そこからイメージのインポートをしてみます。

 

空の vSphere クラスタとイメージの作成

今回は、VCF 5.1.1 の SDDC Manager を使用しています。

SDDC Manager の「ライフサイクル管理」→「イメージ管理」を開くと、vLCM イメージが確認できます。この時点では、ベンダー アドオンのないベース ESXi イメージが 1件だけ登録されています。

 

Management Domain の vCenter Server で、空の vSphere クラスタを作成します。

「イメージのインポート」タブで、「管理 vCenter Server に移動」をクリックすると、Management Domain vCenter Server の vSphere Client が開きます。


vCenter インベントリで、データセンター配下に新規クラスタを作成します。

クラスタの名前を入力して、ほかはデフォルトのまま「次へ」をクリックします。

  • 名前: dummy-cluster
  • 単一のイメージを使用してクラスタ内のすべてのホストを管理します: ON
  • クラスタのイメージを設定する方法を選択します: 新しいイメージの作成

 

イメージのセットアップ画面で、VI Domain で使用するサーバのベンダー アドオンを選択して「次へ」をクリックします。

  • ESXi バージョン: 8.0 U2b - 23305546
  • ベンダー アドオン (オプション): HPE Customization for HPE Servers

 

確認画面で「完了」をクリックします。

 

これで、vSphere クラスタとイメージが作成されました。

 

vLCM イメージのインポート

SDDC Manager の「ライフサイクル管理」→「使用可能なイメージ」タブに戻り、作成したクラスタの情報を入力して「クラスタ イメージの抽出」をクリックします。

  • ワークロード ドメインの選択: vcf-m01 ※Management Workload Domain を選択
  • クラスタの選択: dummy-cluster
  • クラスタ イメージ名: HPE-Image ※VCFで管理されるイメージ名を設定する

 

「タスク パネルを開く」をクリックして、進捗を確認します。少し待つと、タスクのステータスが「成功」になるはずです。

 

「イメージ管理」→「使用可能なイメージ」タブに戻ると、インポートしたイメージが確認できます。

「ベンダーでフィルタ」で「Hewlett Packard Enterprise」を選択すると、「HPE-Image」という名前で vLCM イメージが登録されています。 


これで VI Domain を作成する際に、「HPE-Image」という名前で vLCM イメージを選択できるようになります。

以上、VCF で vLCM イメージを用意してみる話でした。