VMware Cloud Foundation（VCF）5.2 で、Aria Suite Lifecycle から Aria Operations for Logs（Aria Logs）をデプロイしてみます。
前回（事前準備）はこちら。
今回の内容です。
1. Aria Operations for Logs のデプロイ
Aria Suite Lifecycle の「マイ サービス」から、「Lifecycle Operations」を開きます。
「環境の作成」を開いて、Aria Operations の展開先として作成する「環境」の情報を入力して「次へ」をクリックします。
- 環境の名前： aria-logs-env
- デフォルト パスワード：logs-password ※事前準備 で作成したもの
- データセンター：vcf-m01-dc01
- SDDC Manager 統合の有効化：チェック ON
「製品の選択」画面で、「VMware Aria Operations for Logs」を選択して、「次へ」をクリックします。
「展開の種類」で選択できるのは「Cluster」のみです。
- インストール タイプ： 新規インストール
- バージョン： 8.18.0
- 展開の種類： Cluster
EULA（エンド ユーザー使用許諾契約書）は、「利用規約に同意します」のチェックを ON にして「次へ」をクリックします。
「ライセンス」では、今回は評価モードのまま構築するので、未入力のまま「次へ」をクリックします。
「証明書」では、事前準備 でインポートしておいた Aria Operations の証明書を選択して「次へ」をクリックします。
- 証明書の選択： vcf-m01-logs.c.go-lab.jp
ちなみにこの証明書では、「サブジェクトの別名」に Aria Logs 仮想アプライアンス 3ノードと、ロード バランサの FQDN（合計で4つの名前）を登録してあります。
「インフラストラクチャ」のパラメータは自動入力されるので、今回はデフォルトのまま「次へ」をクリックします。
ここでの「ネットワークの選択」では、AVN（リージョン A）の NSX セグメントが自動的に選択されます。
「ネットワーク」もパラメータが自動入力されるので、そのまま「次へ」をクリックして進みます。
「製品」では、Aria Logs 固有のパラメータを入力して画面をスクロールします。
- ノード サイズ：小
- FIPS コンプライアンス モード：無効 ※デフォルト
- 証明書：vcf-m01-logs.c.go-lab.jp
- 非アフィニティ/アフィニティ ルール：OFF ※デフォルト
- 仮想マシンの互換性のアップグレード：OFF ※デフォルト
- 常に英語を使用：OFF ※デフォルト
- 管理者の E メール：実際に利用可能な E メール アドレスを入力
- 製品パスワード：logs-password
「クラスタの仮想 IP アドレス」では、Integrated LB で設定するアドレスを入力して、さらに下にスクロールします。
- FQDN：vcf-m01-logs.c.go-lab.jp
- IP アドレス：192.168.78.50
Aria Logs 仮想マシンの情報を入力して、さらにスクロールします。
- VMware Aria Operations for Logs プライマリ ノード
- 仮想マシン名：vcf-m01-logs-01
- FQDN：vcf-m01-logs-01.c.go-lab.jp
- IP アドレス：192.168.78.51
ワーカー ノード 2台の Aria Logs 仮想マシンの情報を入力して、「次へ」をクリックします。
- VMware Aria Operations for Logs ワーカー ノード 1台目
- 仮想マシン名：vcf-m01-logs-02
- FQDN：vcf-m01-logs-02.c.go-lab.jp
- IP アドレス：192.168.78.52
- VMware Aria Operations for Logs ワーカー ノード 2台目
- 仮想マシン名：vcf-m01-logs-03
- FQDN：vcf-m01-logs-03.c.go-lab.jp
- IP アドレス：192.168.78.53
「事前チェックの実行」をクリックします。結果にエラーがないことを確認して、「次へ」をクリックします。
詳細を確認して、「送信」をクリックします。
「申請の詳細」が開くので、処理が完了して「成功」になるまで待ちます。
2. デプロイされた Aria Operations for Logs の様子
Aria Logs をデプロイした後の様子を確認してみます。
Aria Suite Lifecycle
「マイ サービス」→「Lifecycle Operations」→「環境」を開くと、環境（aria-ops-env）に、Aria Operations が展開されています。
SDDC Manager
SDDC Manager では、「VMware Aria Suite」画面に Aria Logs へのリンクが追加されます。
Management Workload Domain の「サービス」タブにも、Aria Logs へのリンクが追加されています。
vSphere Client（vCenter Server）
Management Workload Domain の vSphere Client にログインすると、Aria Logs の仮想マシンが3台デプロイされています。
この環境では、Aria Logs の Integrated Load Balancer（ILB）の VIP アドレスは、vcf-m01-logs-02 に設定されています。
Aria Operations for Logs
Aria Logs の Web UI には、admin ユーザーでログインできます。パスワードは、Aria Suite Lifecycle で「logs-password」として登録したものです。
ログインすると、下記のような画面が表示されます。自動的に、ESXi / vCenter / NSX / SDDC Manager のログが転送されるように設定されていることがわかります。
「管理」→「クラスタ」を開くと、Aria Logs クラスタは 3ノード構成で、vSphere Client で VIP が表示されていた「192.168.78.52」のノードが統合ロード バランサ（ILB：Integrated Load Balancer）になっていることがわかります。
ILB の VIP アドレスも、ここで設定されています。
デフォルトでインストールされているコンテンツ パックです。
「統合」では、vCenter のイベント収集のみ設定されています。
SDDC Manager と Aria Suite Lifecycle のログ転送では、Aria Logs のエージェントが設定されています。
以上、VCF 5.2 で Aria Logs を展開してみる話でした。
