VMware Cloud Foundation（VCF）9.0 の VCF Automation で組織を作成する際に、事前準備が不十分だと、いつまでの作成処理が完了できなくなることがあります。今回は、いつまでの作成が完了しない組織を削除してみます。
今回の環境
VCF 9.0 の VCF Automation で、UI の言語は日本語にしてあります。この時点では、VCF Identity Broker / VCF SSO はセットアップしてありません。
VCF Automation のプロバイダ管理ポータルで作業します。
「インフラストラクチャ」→「組織」を開くと、組織が作成されています。
しかし、「作成ステータス」が「準備されていません」となっており、このまま待っても、VCF Automation のアプライアンスなどを再起動してもタスクは終了しません。
ちなみに、これまでの経験上、 VCF SSO のセットアップ（VCF Identity Broker は組み込み、またはアプライアンスどちらでも） を実施する前に VCF Automation 組織を作成すると、確実にこの状態になります。
ためしに、組織を削除してみます。
「～ ORG_CREATE を完了するためにビジー状態になっています。」といったエラーになり、組織の削除は失敗してしまいます。
1. ブロック タスクのキャンセル
組織を削除するには、いったん手動でタスクをキャンセルする必要があります。
「管理」→「イベントとタスク」→「ブロック タスク」タブ →「監視」を開くと、組織を作成するタスクがペンディング状態になっていることがわかります。
ブロック タスクの先頭のボタン →「キャンセル」をクリックします。
「ブロック タスクの編集」画面が表示されるので、なにかメッセージを入力して「保存」をクリックします。
少し待って画面を更新すると、組織を作成するブロック タスクがキャンセルされ、表示されなくなります。
2. 組織の削除
ブロック タスクがキャンセルされたので、組織の「作成ステータス」も「作成に失敗しました」に変化しました。
組織の先頭にあるボタン →「削除」をクリックします。
確認画面が表示されるので、「削除」をクリックします。
これで、組織が削除されました。
以上、VCF9 の VCF Automation で、微妙な状態になってしまっている組織を削除する話でした。
