VMware Cloud on AWS（VMC on AWS）の SDDC を、REST API から作成してみます。今回は、検証用途で人気の高い、シングル ホストの SDDC を作成します。
シングル ホスト SDDC については、ドキュメントでは下記のあたりです。
今回の内容です。
1. 環境準備
VMware Cloud で、VMC on AWS が利用できる環境が必要です。
VMC での REST API コールでは、API トークンを使用するので、あらかじめ VMware Cloud Services Console で API トークンを生成生成しておきます。トークン生成の例は下記を参照してください。
今回は、Linux マシンの curl コマンドで REST API をコールします。
Linux マシンには、jq コマンドもインストールしておきます。
$ jq -V jq-1.6
2. SDDC の JSON ファイル作成
シングル ノード構成の SDDC を定義する JSON ファイルを作成しておきます。
マルチ ノードの SDDC とは異なり、下記のパラメータを指定しておきます。パラメータが不足していたり、逆に "deployment_type": "SINGLE_AZ" を追加したりするとエラーになってしまいます。
- "sddc_type": "1NODE"
- "num_hosts": 1
- "one_node_reduced_capacity": false
TEST-SDDC-1Node.json
ちなみに API リファレンスは、VMC on AWS の Web 画面にある「デベロッパー センター」→「API エクスプローラー」タブ（下記 URL）で確認できます。ただし、VMC on AWS を利用できるユーザでのログインが必要です。
3. SDDC 作成スクリプトの用意
curl コマンドで REST API をコールして、JSON ファイルを元に SDDC を作成します。
今回は、下記のような curl と jq を利用する bash スクリプトを用意しました。
create_vmc_sddc.sh
- 引数1： API キーと 組織 ID を記載したファイルを指定
- 引数2： SDDC の JSON ファイルを指定
id_and_key.txt という名前で、下記のように API トークンと VMC の組織 ID を記載したファイルを用意しておきます。
export API_TOKEN="XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX" export ORG_ID="XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX"
4. SDDC の作成
下記のようにスクリプトを実行すると、SDDC 作成が開始されます。
$ bash ./create_vmc_sddc.sh ./id_and_key.txt ./TEST-SDDC-1Node.json
ちなみに、スクリプトを実行した際に SDDC を作成するタスクの情報が JSON 形式で表示されるので、id を控えておくと処理の進捗が確認できたりします。
そして2時間ほど待つと、SDDC が作成されるはずです。
以上、REST API で シングル ホスト SDDC を作成してみる話でした。
つづく。
