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vSphere with Tanzu 8.0 U2(vDS + Avi)ラボ環境構築。Part-02: Avi Controller の設定

vSphere 8.0 U2 の vSphere with Tanzu 自宅ラボ環境を、vDS + Avi Load Balancer を利用して構築していきます。今回は、Avi Controller での準備です。

今回の内容です。

 

前回はこちら。

 

1. Avi Controller のデプロイと初期設定

Avi Controller の OVA をデプロイして、初期設定と、ライセンス設定を実施します。

 

1-1. Avi Controller のデプロイ

Avi Controller を、下記投稿の手順でデプロイします。

 

今回は、v30.1.2 の OVA ファイルをデプロイしています。

  • ファイル名: controller-30.1.2-9093.ova

 

1-2. Avi Controller のライセンス変更

Avi Controller で、ライセンスを Essentials Tier(Essentials 階層)に変更します。

「管理」→「ライセンス」を開き、設定ボタンをクリックします。

 

「Essentials 階層」を選択して、「保存」をクリックします。

 

これで、Essentials Tier の機能が利用できる評価ライセンスが適用された状態になります。

 

2. Default-Cloud の構成

vCenter Server と連携させるため、「クラウド」を設定します。

「インフラストラクチャ」→「クラウド」を開き、「Default-Cloud」の編集ボタンをクリックします。

 

「全般」で、タイプとテンプレート サービス エンジン グループを選択して、画面をスクロールします。

  • タイプ: VMware vCenter/VMware ESXi
  • テンプレート サービス エンジン グループ: Default-Group

 

「認証情報の設定」をクリックします。

 

vCenter Server の認証情報を入力して「接続」をクリックします。

  • vCenter Server アドレス: lab-vc-03.go-lab.jp
  • ユーザー名: administrator@vsphere.local
  • パスワード: administrator@vsphere.local のパスワード

 

vCenter Server/vSphere の情報を入力して、「保存して再起動」をクリックします。少し待つと、この画面のまま入力を進められます。

  • Data Center: lab-dc-31
  • コンテンツ ライブラリを使用: OFF

 

つづけて情報を入力して、画面をスクロールします。

  • 管理ネットワーク: dvpg-mgmt
  • 管理ネットワークの IP アドレス管理
    • DHCP の有効化: OFF
    • IP サブネット: 192.168.10.0/24
    • デフォルト ゲートウェイ: 192.168.10.1
    • 静的 IP アドレス プール: 192.168.10.51-192.168.10.52

 

「IP アドレス管理/DNS」にある、「IP アドレス管理プロファイル」→「作成」をクリックします。

 

IP アドレス管理プロファイルを作成する画面が開くので、パラメータを入力してスクロールします。

  • 名前: ipam-profile
  • タイプ: Avi Vantage IP アドレス管理

 

残りのパラメータを入力して、「保存」をクリックします。

  • クラウド: Default-Cloud
  • 使用可能なネットワーク: dvpg-avi-data

 

クラウドの編集画面に戻るので、IP アドレス管理プロファイルが選択されていることを確認して「保存」をクリックします。

  • IP アドレス管理プロファイル: ipam-profile

 

これで、Default-Cloud が設定されました。少し待つと、状態が緑色になります。

 

3. Service Engine Group(Default-Group)の設定

Avi Load Balancer のデータ プレーンになる「Service Engine」のデプロイするために必要な「Service Engine Group」を、環境にあわせて設定変更します。

「インフラストラクチャ」→「サービス エンジン グループ」を開き、「Default-Group」の編集ボタンをクリックします。

 

Avi Essentials では、Active/Standby モードのみがサポートされるので、デフォルトのまま画面をスクロールします。

  • 高可用性モード: アクティブ/スタンバイ
  • サービス エンジンの数: 最大 2
  • バッファ サービス エンジン: 0

 

ドキュメントに従い、サービス エンジンごとの仮想サービスを上限に設定しておきます。

 

ラボ環境のリソースが少ないため、メモリ予約を無効にしてから「保存」をクリックします。

  • メモリ予約の有効化: OFF

 

ちなみに Service Engine Group には、Service Engine VM を配置するホストやデータストアを選択する設定がありますが、Essentials Tier では設定できません。

 

4. スタティック ルートの設定

クライアント マシンなどから、データ ネットワークに配置される VIP にアクセスできるように、デフォルト ルートを設定します。

「インフラストラクチャ」→「クラウド リソース」→「VRF コンテキスト」を開き、「global」の編集ボタンをクリックします。


サブネットの「追加」をクリックして、デフォルト ルートの情報を入力して「保存」をクリックします。

  • ゲートウェイ サブネット: 0.0.0.0/0
  • ネクスト ホップ: 192.168.131.1

 

5. ネットワーク プロファイルの設定

データ ネットワークの「ネットワーク プロファイル」に、Avi による IPAM で払い出されるアドレス範囲を設定します。

 

「インフラストラクチャ」→「クラウド リソース」→「ネットワーク」を開き、ネットワーク プロファイルの編集ボタンをクリックします。

  • ネットワーク プロファイルの名前: dvpg-avi-data ※ データ ネットワーク

 

サブネットの「追加」をクリックします。


サブネットの情報を入力します。

  • サブネット プレフィックス: 192.168.131.0/24
  • VIP および SE に静的 IP アドレスを使用: OFF

そして「追加」をクリックして、静的 IP アドレスの範囲を入力します。

  • 1件目
    • IP アドレス範囲: 192.168.131.2-192.168.131.9
    • 使用対象: SE vNIC
  • 2件目
    • IP アドレス範囲: 192.168.131.10-192.168.131.99
    • 使用対象: VIP

 

これで Avi Controller 側での準備が完了したので、vSphere Client での「ワークロード管理の有効化」に進みます。

 

つづく。