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VCF 9.0 で Foundation LB の vSphere Supervisor を構成してみる。Part-01:準備編

VMware Cloud Foundation(VCF)9.0 の vCenter で、Foundation ロード バランサを使用したスーパーバイザーを有効化してみます。今回は、このラボ環境と事前準備について説明します。

今回の内容です。

 

今回の環境

VCF 9.0 は、「シンプル(単一ノード)」デプロイ モデルで展開してあります。ただ、今回は VCF Automation、NSX を使用しないので、VVF の展開でもよかった気がします。

一連の投稿で構成する vSphere Supervisor 環境のイメージです。

 

1. ロード バランサ用ネットワークの用意

Foundation ロード バランサの VIP を配置するネットワークを、物理ネットワーク側で用意しておきます。ネットワーク機器で VLAN とゲートウェイ となるインターフェースを用意して、ほかのラボ ネットワークとルーティングできるようにしておきます。

今回は、下記のネットワークを用意しました。

  • VLAN ID:79
  • サブネット:192.168.79.0/24

 

2. ロード バランサ用 分散ポートグループの作成

Foundation ロード バランサの VIP を配置するネットワークの分散ポートグループを作成しておきます。

  • ポートグループ名:vcf-m01-cl01-vds01-pg-wl01
  • VLAN ID:79

 

vSphere Client のネットワーク インベントリで、Distributed Switch を右クリック →「分散ポートグループ」→「新規分散ポートグループ」を開きます。

 

ポートグループの名前を入力して、「次へ」をクリックします。

  • 名前:vcf-m01-cl01-vds01-pg-wl01

 

VLAN ID を設定して、「次へ」をクリックします。

  • VLAN タイプ:VLAN
  • VLAN ID:79

 

「完了」をクリックします。

 

「ネットワーク」タブなどで、ポートグループが作成されたことを確認します。

 

3. 仮想マシン ストレージ ポリシー

スーパーバイザーを有効化するクラスタのデータストアは、vSAN OSA で構成してあります。スーパーバイザーの有効化中に指定する仮想マシン ストレージ ポリシーは、デフォルトで作成されているもの(vSAN Default Storage Policy など)を使用します。

 

4. SCSI コントローラー互換性アラートの抑止

今回は、ネスト環境でラボを構成しているため、vSAN の健全性チェックで、ESX の SCSI コントローラーが VMware に認定されていないものとしてアラートが発生しています。

このアラートは黄色(赤でなく)なのですが、検出されるとスーパーバイザー有効化の処理が進まなくなってしまいます。

 

そこで、vSAN Skyline Health アラートを抑止しておきます。

クラスタの「監視」タブ →「Skyline Health」にて、「SCSI コントローラが VMware により認定済み」アラートの「サイレンス アラート」をクリックします。下記のような確認画面が表示されるので、「はい」をクリックします。

 

つづく。