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vSphere with Tanzu ラボ環境構築。Part-05: NSX Manager 設定編

ひきつづき、vSphere with Tanzu ラボ環境を構築していきます。前回デプロイした NSX Manager で、設定をすすめます。

 

前回はこちら。

 

一連の投稿のまとめはこちら。

 

今回の内容です。

 

NSX Manager への vCenter の追加

NSX Manager に、「コンピュート マネージャ」として vCenter を登録しておきます。

(前回の図を再掲)

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NSX Manager にログインして、「システム」→「ファブリック」→「コンピュート マネージャ」→「追加」から「コンピュート マネージャの作成」を開きます。

今回のラボでは次のようなパラメータで追加しています。

  • 名前: lab-vc-03
  • FQDN または IP アドレス: lab-vc-03.go-lab.jp
  • ユーザー名: administrator@vsphere.local
  • パスワード: administrator@vsphere.local のパスワードを入力
  • 信頼を有効にする: はい ※これは Supervisor Cluster 有効化のために必須。

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vCenter が追加されました。接続状態が「稼働中」にならない場合は、画面下の「更新」ボタンをクリックしてみます。

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「システム」→「ファブリック」→「ノード」→「ホスト トランスポート ノード」を開き、管理元で vCenter(今回は lab-vc-03)を選択すると、クラスタと ESXi が表示されるようになります。

この時点では、まだ NSX は「未設定」です。このあと、NSX のトランスポート ノードとして設定します。

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トランスポート ゾーンの用意

NSX によるネットワークは、「トランスポート ゾーン」で管理されます。これは、ESXi や NSX Edge を「トランスポート ノード」として設定する際にも指定します。

「オーバーレイ」と「VLAN」の 2種類のトランスポートが存在し、スーパーバイザー クラスタの環境構築では両方を使用します。それぞれ任意の名前で追加作成することも可能ですが、このラボでは、デフォルトで作成されているものをそのまま利用します。

 

「システム」→「ファブリック」→「トランスポート ゾーン」を開くと、デフォルトのトランスポート ゾーンが 2つ作成されています。

  • オーバーレイ トランスポート ゾーン: nsx-overlay-transportzone
  • VLAN トランスポート ゾーン: nsx-vlan-transportzone

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TEP IP アドレス プールの準備

NSX のオーバーレイ ネットワークでは、ESXi と NSX Edge では、Geneve カプセル化プロトコルのトンネルになる、TEP(Tunnel End Point)というポートが構成されます。

TEP のアドレス設定には、NSX の「IP アドレス プール」を使用します。このあとの ESXi と Edge の設定に備えて、ここで「IP アドレス プール」を作成しておきます。

 

「ネットワーク」→「IP 管理」→「IP アドレス プール」→「IP アドレス プール の追加」を開き、下記を入力します。

  • 名前: ip-pool-tep

そして、そのまま「サブネット」下の「設定」を開きます。

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「サブネットの設定」が開くので、「サブネットの追加」→「IP 範囲」をクリックし、パラメータを入力して「追加」をクリックします。このラボでは、下記のパラメータにしています。

  • IP 範囲: 192.168.71.11-192.168.71.15
  • CIDR: 192.168.71.0/24

 

ちなみに、このラボでは ESXi の TEP と NSX Edge の TEP を同ネットワーク セグメント(VLAN)にしていますが、TEP でのカプセル化の仕様都合で、構成によっては ESXi と NSX Edge それぞれに別セグメントにする必要があります。その場合は、ちゃんと「ゲートウェイ IP」の入力も必要です。

また、NSX Edge の TEP では IP アドレス プールを使用せず、手入力でアドレス設定すること(実際の設定値は「固定 IP のリストを使用」)も可能です。

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入力したら、画面にしたがって「適用」をクリックして・・・

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「保存」をクリックします。

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IP アドレス プールが作成されました。ここでも「状態」が「成功」にならない場合は、「状態」(スクリーンショットでの「成功」のとなり)か、画面下の更新ボタンをクリックしてみます。

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まだ続く。